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立場利用した性暴力の実態明らか 被害、顔見知りがほとんど

福井新聞ONLINE 6月18日(土)8時18分配信

 性暴力被害の相談窓口として、福井市の県済生会病院が設置した「性暴力救済センター・ふくい(通称ひなぎく)」に昨年度、84人から計123件の相談が寄せられていたことが分かった。被害者の約7割が10~20代の女性で、ほとんどが近親者などの顔見知りから被害を受けているといい、立場を利用した性犯罪の実態が浮き彫りになった。

 同センターによると、2015年4月~16年3月末の1年間に相談した84人のうち、10代が50人と最多、20代が9人と続いた。84人のうち、27人は前年から継続して相談している。

 センター長の細川久美子産婦人科部長によると、被害者のほとんどが顔見知りから家庭内で性暴力を受けており、口を閉ざす場合が多いという。細川センター長は「若い頃に受けた被害は時間が経つにつれてより大きな精神的苦痛になることがある。長期的な支援で支えたい」と話す。

 センターは14年4月に開設され、初年度の被害者数は33人だった。増加した要因として、センターの周知が進んだことや教育関係者との連携を強化したことなどを挙げた。

 13日の福井県議会一般質問で野田富久議員(民進・みらい)がデータを示し、性的被害の実態や県の取り組みをただした。西川一誠知事は「県内では女性が被害となる犯罪認知件数は減少しておらず、『安全・安心ふくい万全プラン』で重点項目に掲げ取り組んでいる」と答え、県警や相談機関などと連携して犯罪防止や被害者支援に努めるとした。

福井新聞社

最終更新:6月18日(土)8時18分

福井新聞ONLINE