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絶対に育ててはいけない黄色い花 オオキンケイギク、在来種に悪影響

福井新聞ONLINE 6月18日(土)17時37分配信

 きれいな花にはご注意を―。国土交通省や福井県、同県小浜市では、外来種の植物「オオキンケイギク」の駆除に取り組んでいる。同市を流れる北川一帯にも自生しており、市などは今月上旬、駆除を呼び掛けるチラシを周辺住戸に配布。市環境衛生課は「種ができる前のこのタイミングで駆除に協力してほしい」と呼び掛けている。

 オオキンケイギクは北アメリカ原産で、キク科の多年生植物。5~7月ごろにかけて、直径5~7センチほどの黄色い花を咲かせる。高さは30~70センチ。日本では、1880年代に観賞目的に導入したとされる。河川ののり面の緑化や苗の販売により一気に繁殖したという。

 同市の北川では、上流部でかつて緑化に用いられたとされる。落ちた種が流れて下流部にまで広まったとみられ、西津や内外海地区の私有地などでも広く自生している。繁殖力が強く、荒れた土地でも育つのが特徴。

 花が美しいため、庭などに植え替えて楽しむ人もいるが、環境省は2006年に、カワラナデシコなど在来種に悪影響を与える恐れがあるとして特定外来生物に指定した。

 栽培や運搬、保管などは法律で禁止されており、個人が違反すると懲役1年以下、または100万円以下の罰金が科せられる場合もあるという。

 同市は、国交省や県と協力して2年前から広報活動を強化。同課が市内全域を調査し、分布マップを作成した。種が飛ぶとすぐに根付いてしまうため市内全域での対策が必要とし、広報紙の5月号では特集を組んだ。

 風で種が運ばれないよう、種ができる前のこの時期に毎年、集中して駆除活動も行っている。私有地での駆除作業は勝手にできないため、▽根っこから引き抜く▽乾燥させる▽種が飛ばないように袋に詰める-などし、燃えるごみとして廃棄するよう呼び掛けている。

 市の担当者は「油断すると一気に広がり手がつけられなくなる。一般の人にも、他の植物への影響の大きさを知ってもらいたい」としている。

最終更新:6月24日(金)15時44分

福井新聞ONLINE