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三菱自動車、国内唯一の開発拠点を存続・強化

ニュースイッチ 6月18日(土)9時23分配信

名古屋製作所に環境試験棟など新設

 三菱自動車は名古屋製作所(愛知県岡崎市)の技術センターに、多彩な条件下で試験できる環境試験棟と、風洞設備で車両の空力性能を調査する試験棟、事務棟を新設する。同社は軽自動車の燃費データ不正問題で揺れているが、新棟の設置は開発機能を強化する目的で問題発覚前から検討していた。投資額は非公表。センターは同社国内唯一の開発拠点。日産自動車の傘下入りに合意して以降、存続の行方が懸案とされていたが、今後も国内での開発と試験が継続される。

 環境試験棟は2018年夏ごろ、空力試験棟は19年夏ごろの完成の予定で、完成次第使用を開始する。事務棟の完成時期は未定。同製作所にある現行の開発棟などは1977年に完成。老朽化が進み、手狭だった。

 名古屋製作所はプラグインハイブリッド車「アウトランダーPHEV」などを年間約25万台生産している。同所の開発部門は約3000人が勤務。人員の縮小はないという。

 センターでは、軽自動車において、道路運送車両法が定める惰行法ではない「高速惰行法」と呼ばれる方法でデータを取る不正が、20年以上続けられてきた。日産のカルロス・ゴーン社長は電動化技術などを三菱自と共同で開発する方針を掲げており、センターの存続の有無が焦点となっていた。

最終更新:6月18日(土)9時23分

ニュースイッチ