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南北の京元線復旧工事、事実上中断

ハンギョレ新聞 6月18日(土)7時13分配信

「地価高騰による予算の追加確保」が理由だが 4回目の核実験以降の対北朝鮮強硬政策の延長線

 政府が京元線(龍山<ヨンサン>~元山<ウォンサン>)の韓国の区間の復旧工事を暫定的に中断したことが確認された。昨年8月、朴槿恵(パククネ)大統領が出席し、「ユーラシアイニシアチブの実質的な具現を準備するために、最も早急に推進すべき事業」と大々的に着工した事業が、北朝鮮の4回目の核実験に伴う硬直した朝鮮半島情勢によるものと見られる。

 統一部のチョン・ジュンヒ報道官は17日のブリーフィングで、「(京元線の南断絶区間復旧のための)現場工事が一時的に中断された状況」だと明らかにした。チョン報道官は、「(復旧事業)予算編成当時には土地購入費用として公示地価で90億ウォン(約8億円)に策定したが、事業着手後に周辺の相場が上がり、(購入対象土地の)鑑定評価額が270億ウォン(約24億円)に増加した」と説明した。高騰した地価に合わせて予算を追加確保しなければならないということだ。ただし、チョン報道官は「土地購入と設計作業は進められている」として、「京元線の南側区間の復旧事業自体が中止されたわけではない」と強調した。

 しかし実際は、京元線の南側断絶区間の復元事業の中断に近い。「工事はいつ再開するのか」という問いに、チョン報道官は「予算をめぐる協議と南北関係の状況などを見ながら、現場工事の再開時期を検討する予定」だと答えた。土地購入に必要な追加の予算を確保しても、南北関係が良くならない限りは、工事を再開しないということだ。チョン報道官は「工事地域のほとんどが民間人統制線の中にあり、北朝鮮の核実験、相次ぐ挑発のリスクなどを考慮しないわけにはいかなかった」と述べた。政府の工事中断決定の背景には、北朝鮮の4回目の核実験以後、「北朝鮮の非核化が最優先」とし、すべての南北交流協力を断絶し、北朝鮮に対する圧迫に焦点を当ててきた政策の基調があるものと思われる。

 朴大統領はこれに先立つ昨年8月5日、江原道鉄原白馬高地駅で行われた「京元線南側区間の鉄道復元工事起工式」に出席し、「京元線が復元されると、ユーラシアイニシアチブの進軍を知らせる力強い奇跡の音が朝鮮半島と大陸に響き渡るだろう」と宣言した。

 政府の工事中断決定に対し、二つの異なる評価が存在する。元政府関係者は、「金大中(キムデジュン)・盧武鉉(ノムヒョン)政権の努力によって復旧された京義線・東海線の鉄道は蔑にし、京元線の復元というショーを繰り広げた朴槿恵政権が素顔を現した」と批判した。交通研究院ユーラシア北朝鮮インフラ研究所のアン・ビョンミン所長は「京元線の軸線は、韓半島とヨーロッパを結ぶ最も安く速いルート」と語り、「核・ミサイルなど北朝鮮の行動に影響される可能性はあるが、北東アジア域内の幹線網とアジアとヨーロッパとのランドブリッジの構築という大きな構図のもとで南側区間の復元事業は、引き続き推進すべきだ」と指摘した。

イ・ジェフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月18日(土)7時13分

ハンギョレ新聞

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