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中川氏(富山市議)が本部長辞任 参院選・野上氏の1区選対

北日本新聞 6月18日(土)0時22分配信

 参院選の富山選挙区に出馬する自民党現職、野上浩太郎氏の第1選挙区選対本部は17日、役員会を開き、選対本部長の中川勇富山市議(68)の辞任を了承した。中川氏は、北日本新聞の取材活動を妨害した問題が参院選に影響を及ぼすのを懸念し、辞任を申し出たとみられる。後任には五十嵐務県議が就いた。

 自民党県連の役員らによると、中川氏による取材活動の妨害問題を受け、公示が目前に迫った参院選への影響を心配する声が関係者から上がり始めていたという。

 取材妨害は9日に市議会最大会派・自民党の議員控室で起きた。会長だった中川氏は、議員報酬の引き上げについて別の市議を取材していた女性記者の右手首をつかみ、取材メモを無理矢理取り上げた。その際、記者は倒れた。北日本新聞社は暴行と窃盗の疑いで富山中央署に被害届を出し、受理された。

 中川氏は15日に記者会見し、騒動について説明した。会長である自身の許可なく控室で取材していたため、メモを「回収した」と主張。「記者の体には一切触れていない」などと述べ、取材妨害を全面的に否定した。


■中川氏、自民会派長も辞任
 富山市議会最大会派・自民党は17日の総会で、中川勇会長=3期、旧市3期、清水元町=の辞任を了承した。新会長には、有澤守氏(66)=3期、旧町3期、婦中町羽根新=を選んだ。

 会派の役員の任期は1年で、毎年3月に交代するのが慣例。中川氏も今年3月に退く予定だったが、自身が中心となって進めてきた議員の報酬引き上げと定数削減が実現するまで、会長を務めるとしていた。

 15日に閉会した6月定例会で、議員報酬を月10万円増額し、定数を2減の38とする条例案が賛成多数で可決されたことから、総会の席上で辞任を申し出た。中川氏は相談役に就いた。終了後、高田重信幹事長は北日本新聞の取材に「予定通りの交代。(取材妨害の)責任を取って退くわけではない」と説明した。


■有澤氏「信頼に基づく取材に会長の許可は不要」
 中川氏に代わって、会長に就いた有澤氏は北日本新聞の取材に対し、自民党会派控室での取材について「信頼関係に基づいて行われるものであれば、会長の許可は必要ない」との見解を示した。

 会派控室での取材を巡り、前会長の中川氏は記者会見などで「会長である私の許可が必要だ」と主張していた。同氏による取材妨害問題が起きるまでは、記者が自由に出入りして取材活動を行っていた。

 ただ、市政記者クラブに加入していなかったり、面識のない記者が出入りしたりすることに関しては「少し時間を掛けて冷静に考えたい」と述べるにとどめた。

北日本新聞社

最終更新:6月18日(土)0時22分

北日本新聞