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<裸足の季節>デニズ・ガムゼ・エルギュベン監督と姉妹役の3女優に聞く「大好きなトルコによりよくなってほしい」

まんたんウェブ 6月19日(日)18時4分配信

 トルコ出身のデニズ・ガムゼ・エルギュベン監督の長編映画初監督作にして、カンヌ国際映画祭をはじめ世界中の映画祭で称賛された映画「裸足の季節」が公開中だ。トルコの田舎町で暮らす5人姉妹が、古い慣習と封建的な思想に反抗する姿が、みずみずしく力強いタッチで描かれている。今年の第88回アカデミー賞では、外国語映画賞にノミネートされた。作品のPRのために来日したエルギュベン監督と三女役のエリット・イシジャンさん、四女役のドア・ドゥウシルさん、末っ子役のギュネシ・シェンソイさんに話を聞いた。

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 ◇15歳で結婚させられる級友

 映画「裸足の季節」は、早くに両親を亡くし、祖母に育てられた5人姉妹が、ある日突然、一切の外出を禁じられてしまう。姉妹は自由を取り戻すべく奮闘するが、姉妹は次々に祖母が決めた相手と結婚させられていく。そんな中、末っ子で13歳のラーレ(シェンソイさん)はひそかにある計画を立てる……というストーリー。

 「トルコにおいて、女性の行動や言動は、すべて“性”に結び付きがちです。私はこの作品で、女性は体だけではないということを訴えたかったのです」。そう語るエルギュベン監督は、1978年にトルコのアンカラで生まれ、パリで映画を学んだ。今作には、監督の少女時代の体験も投影されており、少女たちが少年たちの肩に乗ったことで祖母に叱責されるシーンは、監督が10代の頃に経験したことだという。

 舞台は、首都イスタンブールから1000キロ離れた小さな村だが、描かれていることは、「田舎特有のことではない」とエルギュベン監督は話す。「トルコには、非常に多面的なところがあって、1930年代で、すでに女性に参政権が認められ、自由な生き方をしている女性がいる一方で、幼くして結婚させられる女性もいます。そうした古いしきたりや封建的な思想は、今も存在しています。しかもそれは、近年、大きくなる傾向にあり、アンカラやイスタンブールなどの大都市でも起きているのです。映画で、次女セルマが、新婚初夜に純潔を疑われ、病院に連れていかれますが、あれは、私がアンカラの医師から聞いた話です。ああいうことが、一度だけではなく、40、50回もあるのだそうです」と語る。

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最終更新:6月19日(日)18時6分

まんたんウェブ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。