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リオ五輪自転車代表の渡辺一成さん壮行会 浜通りの希望に

福島民報 6月19日(日)11時36分配信

 福島県双葉町出身でリオデジャネイロ五輪自転車競技日本代表の渡辺一成(32)=日本競輪選手会福島支部、小高工高卒=を励まそうと18日、いわき市の八幡台やまたまやで壮行会が開かれた。町民、いわき市民らが「福島の誇り、希望だ」と活躍を期待した。渡辺は町をはじめ浜通り、福島県に勇気と希望を届ける走りをすると約束した。
 渡辺がグレーのスーツ姿で入場すると大きな拍手で包まれた。主催者代表で伊沢史朗町長、渡辺一成後援会長の岩城光英法相(参院本県選挙区)が激励し、渡辺のおいやめいが花束を手渡した。町民がメッセージを寄せた日章旗を半谷淳町教育長らが贈った。町や後援会、町議会、県体協からは激励金が贈られた。住民らでつくる標葉(しねは)せんだん太鼓保存会が勇壮な響きを披露し盛り上げた。
 来場者は約180人。4年前に郡山市で開いたロンドン五輪壮行会より50人ほど多く、半谷教育長は「後援会発足もあり、応援規模がさらに拡大した」と語った。伊沢町長は「町民にこんなに身近な人が元気と勇気を与えてくれる。今後も町として何ができるか検討したい」と五輪に向けてさらに盛り上げる考えを示した。
 会場で渡辺は町民らとしっかりと握手を交わし、写真撮影に応じた。「五輪3大会続けて応援していただき本当に力強い。いい成績を残し、逆に皆さんを応援できるよう努力したい」と誓った。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年3カ月が過ぎ、帰還困難区域にある町内の実家は傷みが進み、1階が崩れた。将来、家族で住むようにと渡辺が買った実家近くの土地は除染廃棄物を保管する中間貯蔵施設建設地となり売却したという。まだ一時帰宅したことはない。「見たらがくぜんとして何かが崩れてしまいそう」と心の内を表現し、避難中にもかかわらず応援してくれる町民を気遣った。

福島民報社

最終更新:6月19日(日)11時41分

福島民報