ここから本文です

【インタビュー】北欧が産んだヘッドレス、新作はヘヴィで叙情的

BARKS 6月20日(月)8時14分配信

"Mr.北欧ヴォイス"ヨラン・エドマンを迎え入れ、ヘッドレスのヘヴィで叙情的なハードロック3rdアルバム『メルト・ジ・アイス・アウェイ』が完成した。

◆ヘッドレス画像

ヘッドレスは、クラシック・メタルとAORをブレンディングした音楽的方向性を目指して活動を行ってきたイタリアのバンドだ。ギターのウォルターとドラムスのエンリコを中心に始動し、1996年にミニ・アルバム『Fortune To Past』をリリースした後、ギターにダリオが加わり、1st『Inside You』を1998年に発表するとイタリアをサーキットし、地盤固めを行ってきた。

2011年には、イングヴェイ・マルムスティーンでの活動で知られるシンガー、ヨラン・エドマンとクイーンズライクのドラマー、スコット・ロッケンフィールドがバンドへの参加を表明し、話題となった。シングル2枚を発表した後に2nd『Growing Apart』(2013)をリリースしヨーロピアン・ツアーを敢行、スキッド・ロウ、クイーンズライク、フェイツ・ウォーニング、キャンドルマスのオープニング・アクトも務め、その名を広めることに成功している。

残念ながらS・ロッケンフィールドは脱退し、メンバー・チェンジがあるもバンドは意欲的に前進を続け、現ラインナップで制作された最新作『メルト・ジ・アイス・アウェイ』は3作目にして日本初上陸盤となった。これまで以上にヘヴィかつ叙情的な仕上がりを見せ、ヨランの優れた歌唱が心地よい。ゲストにはフェイツ・ウォーニングのギタリストであるジム・マテオスが参加している。

──3枚目となるアルバムが完成しましたね。

Domenico Di Girolamo(B):自分にとっては理想形が実現した気持ちだね。バンドと自身を信じてここまで辿り着くことができた。辛いこともたくさんあったけどやり続けてきたと良かった。みんながアルバムを気に入ってくれることを願うばかりだな。

──レコーディングはいかがでしたか?

Walter Cianciusi(G):インストゥルメンタルとヴォーカル録りは別々のスタジオで行ったんだ。イタリアはダンジョン・スタジオで、スウェーデンはヨラン・エドマンのスタジオ、マチルダ・レコーディング・スタジオを使った。彼の声は未だ現役な上にいい感じにエイジングされている。彼がレコーディングした音源には何も手を加えていないんだ。他のシンガーだったらそうはいかないと思うけど(笑)。最終的なミックスはデイヴィッド・リー・ロスやR.E.Mとか様々なロックスターを手掛けてきたピーター・ドエルにお願いした。彼のおかげでより次元の高いアルバムに仕上がったと思う。

──一番のセールス・ポイントは何だと思いますか?

Walter Cianciusi(G):2つのポイントがある。ひとつはヨラン・エドマン自身が楽曲に関わってくれたこと。多分イングヴェイ・マルムスティーン時代以来だと思うよ。2つ目は「Frame」にフェイツ・ウォーニングのジム・マテオスが参加してくれている点。彼はインスピレイションを与えてくれたミュージシャンだし、彼が出す音/トーン全てが素晴しかった。

──日本初上陸ということで、ヘッドレス結成について教えてください。

Enrico Cianciusi(Dr):話はオレが10歳の頃まで遡る。親戚でもあるギターのウォルターが結成したんだ。とにかく彼はAC/DCやザ・ローリング・ストーンズなんかのギター・ロックに影響を受けてね。地元でのライヴを行う為にオレがバンドに加入したのを今でも鮮明に憶えている。その時からプロ志向となってオリジナル曲を創り出し、ギターのダリオも加わった。そしてEPに続いて、デビュー作を1998年にリリースした。でもアルバムの出来ばえや音楽的才能に満足できなかったバンドは一度活動を停止させたんだ。それぞれが楽器の練習に励み、音楽を基礎から勉強し、様々なバンドで経験を積んでいった。2011年にウォルターとダリオがバンドを再始動させ、アルバム『Growing Apart』を発表しヨーロッパ・ツアーも実現させた。そして新曲を創り、自身の音楽を続けていくことを誓ったんだ。

──ヨラン・エドマンはどういった経緯でバンドに加入したのですか?

Dario Parente(G):全員が彼の大ファンだった。それまではシンガーに恵まれなかったから活動を再スタートさせた時、ヨランがシンガーの第一候補に挙がったってわけ。オレたちは彼にデモを送りバンド参加を打診したらラッキーなことに“イエス”という返事だった。信じられなかったけど、それが現実となり、彼のパワフルで素晴しい声をアルバムに収録することができた。彼は音楽だけでなく、人間としても尊敬できる人物だった。今ではバンドの一員だし大切な友人になったよ。

──2ndにはスコット・ロッケンフィールドが参加しましたね。

Dario Parente(G):彼はレジェンドだ。彼のドラム・プレイは凄いとしか言いようがないよね。今彼はクイーンズライクのドラマーだけでなく、スポークスマンとしても忙しいようだ。彼は映画サウンドトラックの作曲家でもあり、映画業界の中でも活動し、成功しているよ。ウォルターが2年前に彼とロンドンで会った時、今後も何かあればサポートしてくれるって言ってくれたそうだよ。とにかく彼はワーカホリックなんだ(笑)。

──バンドが影響を受けた音楽はどういうものですか?

Enrico Cianciusi(Dr):ヨランはオールマン・ブラザーズ・バンドとピーター・ガブリエルだし、オレはフランク・ザッパやドリーム・シアターとフェイツ・ウォーニング、ウォルターは1980年代のハード・ロックとブルース、ダリオとドメニコはクラシック・メタルとプログレッシヴ・メタル、パワー・メタルかな。みんながオープン・マインドな性格で、それぞれが違う音楽の影響を持っていたほうが曲創りの時に有利に作用すると思う。引き出しが多いからね。

──アルバム・タイトル『Melt The Ice Away』はどういう意味ですか?

Walter Cianciusi(G):ヘッドレスが認知され、いい評価をもらっている一方で、我々の私生活はここ数年に起きている災害や惨事に心を痛めている。その対照に感じる何かがあるんだ。前作の『Growing Apart』は悲観的になってアンハッピーだった気持ちから立ち直り、前向きに努力した結果が表れていると思う。オレたちは新曲を書き乗り越えてきた。そう、固まった氷が少しずつ溶けていくようにね。そんなこれまでの気持ちを表現しているんだ。

──オススメの曲はありますか?

Domenico Di Girolamo(B):「Good Luck Resized」はキャッチーだし、コーラスがいい感じ。「Stillness Of The Heart」は曲が完成するまでに紆余曲折があった。ヨランの解釈が素晴しいね。「Frame」は夢心地のムードが漂っている。フェイツ・ウォーニングのジムのソロが素晴らしい。「A Senseless Roaring Machine」と「When Dreams And Past Collapse」はプログレッシヴ・メタルっぽいコードが響いているのがお気に入りかな。

──日本のロック、メタル・ファンにメッセージをお願いします。

Enrico Cianciusi(Dr):一度日本でプレイするチャンスがあったんだよ。日本には真の音楽ファンが多くいるからね。そんなファンの前でプレイできる日が来ることを楽しみにしている。実現したらオレたちの大きなステップになることは間違いないだろうね。Keep on rocking, Japan.

ヘッドレス『メルト・ジ・アイス・アウェイ』
2016年6月22日発売
BKMY-1026 2,222円(税抜価格)+ 税
※輸入盤日本仕様
1.So Much Of A Bore
2.Good Luck Resized
3.Melt The Ice Away
4.Frame
5.Shortage
6.A Senseless Roaring Machine
7.Stillness Of The Heart
8.Gather Knowledge Gather Wisdom
9.When Dreams & Past Collapse

【Line-up】
・Göran Edman(vo)
・Walter Cianciusi(g)
・Dario Parente(g)
・Domenico Di Girolamo(b)
・Enrico Cianciusi(ds)

最終更新:6月20日(月)8時14分

BARKS