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日本代表、スコットランドとの第1戦は惜敗… 一時13人で奮闘

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 6/19(日) 7:42配信

 昨年のワールドカップで唯一敗れた相手へのリベンジ、そして、1989年に宿澤広朗監督率いるジャパンが秩父宮で歴史的快挙を遂げて以来となる27年ぶりの金星が期待されたラグビー日本代表だが、スコットランド代表とのテストシリーズ(リポビタンDチャレンジカップ2016)第1戦は惜敗に終わった。
 6月18日、観客2万4113人が集まった愛知・豊田スタジアムでおこなわれ、13-26。ワールドカップ8強で世界ランキング9位の格上に対し、日本は低く激しいタックルを繰り返すなど奮闘したが、イエローカードを連続でもらい13人で戦わざるをえなかった時間帯もあり、歓喜には届かなたった。

「フミさん」がいなくとも。18日のスコットランド戦、「9」は茂野海人!

 日本代表の堀江翔太キャプテンは「結果は残念。ポジティブなものも、ネガティブなものもたくさんあった」とコメント。マーク・ハメット ヘッドコーチ代行は、「試合の中盤でフラストレーションのたまる試合。試合を通して常に勝てると思っていた。13人になった時間もあったが、それ以外は互角に戦えていた。イエローカードは仕方ない判断だとは思う。が、もっと規律をしっかりしないと」と第1戦を振り返った。

 PGで先制を許した日本だが、前半8分、ハーフウェイ中央のPKからSH茂野海人が速攻を仕掛け、NO8アマナキ・レレイ・マフィのゲインとCTB立川理道のサポートで敵陣深くに入り、すばやくリサイクルしてHO堀江がトライを挙げ流れを変えた。
 13分過ぎにはFB松島幸太朗のナイスタックルで場内が沸く。しかし、松島はその際、不安を抱えていた左太ももを痛め、交代を余儀なくされた。

 その後、スコットランド主将のSHグレイグ・レイドローが安定感抜群のキックで得点を重ねれば、日本はSO田村優が約50メートルのロングショットを決め、10-9となって接戦は続く。

 しかし34分、日本は反則の繰り返しでFLツイ ヘンドリックが10分間の一時退出を命じられ、雲行きが怪しくなる。
 それでも、相手にモールドライブさせず、しぶとい守りを続けていた日本だが、ゴールラインを背にしていた37分、今度は途中出場のFB松田力也が故意の反則でシンビンとなり、スコットランドの認定トライも宣告された。

 日本は10-16と逆転され、2人少ない数的不利の状況のまま後半を迎えた。

 後半が始まる前の円陣では、堀江キャプテンを中心に「がまんすること。2人分もっと戦おう」と話した日本。だが、欧州の伝統国からやってきた男たちはこの好機を逃さなかった。
 スコットランドは自らのキックオフボールを確保して一気に敵陣深くに入り、41分(後半1分)、ゴール前左のスクラムから近場を攻めて、PRヴィレム・ネルがインゴールにねじ込んだ。

 その後、SO田村がPGを決めれば、相手キッカーのレイドローもゴールデンブーツを披露。

 日本は激しいタックルの連続で最後まで食らいつき、終盤には敵陣深くで得点チャンスがあったが、スコットランドがブレイクダウンで執念を見せ、結局、13点差のままノーサイドとなった。

 スコットランド代表のヴァーン・コッター ヘッドコーチは、「勝ったのだから満足しています。いい試合だった」とコメント。「ただ、伸ばすところはある。今日発揮できたエッセンスを持続しつつ、次の準備をすれば、次もいい試合ができるはずだ。セットピースは苦しんだところがあったが、ラインアウトとディフェンスはよかった。規律に少し問題は残ったかもしれない。それでも、ターンオーバーできてリズムがよくなった」と第1戦を振り返った。
 前半早々にPRアラスダー・ディッキンソンが負傷交代したが、次への見通しはわからない。リカバリーには時間がかかるかもしれないと指揮官は語った。

 レイドロー主将は次のようにコメントしている。
「出だしの部分でリズムをつかめなかった。その後はいい時間、悪い時間が交互に。途中でいいきっかけをつかめてからはよかった。モールなど反省しなければいけない点はいくつかあったが、ディフェンスはよかったと思う」
 日本代表に許したトライは1本のみ。突破力があるNO8マフィなどへのマークも厳しかった。
「ジャパンのアタックについては想定していた。ワイドに来ると思っていたので対応できた。ある程度想定したとおりだったが、ハーフタイムにはハードな試合だと伝えた」
 チームはいい状態で過ごしているとレイドロー主将は言う。第2戦へ向け、気を緩めることはない。
「長いシーズンを過ごしてきたが、個々が高めてきた。いい1週間を過ごして、勝つ準備をしたい」

 一方、敗れた日本代表のハメット ヘッドコーチ代行は、「スコットランドのラインアウトはワールドクラス。アタックもセットも脅威だったが、なんとか互角に戦えた」と評価しながらも、「しかし、ディシプリンは課題。もっと規律をしっかりしないといけない。そして、戦うところは戦う、戦わないところは戦わない。見極めをもっとしないと。テンポをもっとはやく戦わないといけない。スコットランドはうまく、ラックからのスピードを遅くしようとプレッシャーをかけてきていた」と語り、次の戦いを見据える。

 堀江主将の言葉にも、勝利への思いがこもる。言い訳はしない。
「プレッシャーの中で、もっと正確にプレーしていく必要がある。スクラムは最初の方で向こうの流れに持っていかれてしまった。反則はお互いグレーなとこだけど、修正するところはたくさんある。イエローカードは厳しいとは思うが、インターナショナルでは仕方ないかな、と。対応しないと。話は聞いてくれるレフリーだった。スーパーラグビーでも吹いた人。オフサイドやホールディングなど、もっと意識していかないといけない」

 第2戦(最終戦)は25日、東京・味の素スタジアムでおこなわれる。
 同試合は天皇、皇后両陛下も観戦する予定。

最終更新:6/19(日) 7:42

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)

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