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「地下鉄の踏切」に父の日特別列車 国内唯一 渋谷車庫進入も 東京メトロ

乗りものニュース 6月19日(日)11時42分配信

東京にある日本でただひとつの踏切

 2016年6月19日(日)、「地下鉄の踏切」を通過する特別列車が運行されました。

【写真】東京メトロ銀座線の上野車両基地

 浅草駅と渋谷駅を結ぶ東京メトロの銀座線には1か所だけ、踏切があります。ですがこの路線によく乗る人でも、その踏切を見たことがある人はほとんどいないでしょう。踏切は、列車が乗客を乗せて走る「本線」ではなく、地上に設けられた車庫(上野車両基地)へ向かう「引き込み線」の途中に存在しているからです。「地下鉄の踏切」は、日本でこの1か所しかありません。

 この「地下鉄の踏切」は車庫への引き込み線にあるため、ふつう、電車に乗ってそこを通ることはできません。しかし「父の日」であるこの6月19日(日)、上野車両基地を“始発駅”にして、父母への感謝をテーマにした特別列車「メトロワンダフルトレイン」が走行。抽選で招待された合計およそ200人の親子たちが、「踏切を通る地下鉄」という珍しい体験に歓声をあげていました。東京メトロによると、この踏切を通る特別列車の運行は大変珍しいそうです。

 また、この日本唯一である踏切には「地下鉄」という以外にもうひとつ、珍しい特徴があります。線路側にも柵状の“遮断機”があるのです。ふだん、線路側の遮断機は下りており、列車が接近するとそれが上昇、あわせて道路側の遮断機が下降します。

線路側にも遮断機がある銀座線らしい理由、そして珍しい終着駅

 なぜ日本唯一である「地下鉄の踏切」は、線路側にも遮断機が設けられているのでしょうか。そこには地下鉄のトンネル内に人や動物などが侵入することを防ぐ、ということのほか、“銀座線ならではの理由”があります。

 一般的な電車は、屋根上に搭載するパンタグラフを使い、線路上空に張られた架線から、走行に必要な電気を取り入れます(架空電車線方式)。しかし銀座線は、電気の供給源が架線ではなく、線路脇にある3本目のレール(サードレール)。車輪部分にある「集電靴」という部品をそのサードレールに接触させることで、必要な電気を取り入れています(第三軌条方式)。

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最終更新:6月20日(月)12時9分

乗りものニュース