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「EUROへ戻りたい」、国外退去の露サポーターが堂々宣言

AFPBB News 6/19(日) 13:08配信

(c)AFPBB News

【6月19日 AFP】サッカー欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)中に問題を起こし、国外退去を命じられたロシアの無法なサポーターのリーダーが18日、大会中にフランスへ戻りたいと宣言した。

 ロシアのサポーターについては、イングランド対ロシア戦の行われたマルセイユ(Marseille)で乱闘騒ぎを起こし、公共の場の秩序を乱したとして20人が国外退去を命じられた。そして彼らはこの日、仏ニース(Nice)から飛行機でモスクワ(Moscow)のシェレメチェボ国際空港(Sheremetyevo airport)へ戻った。

 ところがフランスの捜査当局は、サポーターの一部は非常に組織立った危険なフーリガンであることが疑われると話してはいるものの、罪状の特定はできなかった。そのためサポーターたちは、通常通り出国のスタンプを押されて離仏しており、戻るのも自由だという。

 国外退去させられた一人で、代表のサポーターグループのリーダーを務めるアレクサンデル・シュプリージン(Alexander Shprygin)氏は、ほえかかる熊の描かれたロシア国旗を高々と掲げ、堂々と帰国ロビーに姿を見せた。

 シュプリージン氏は、集まった記者に対して「(戻りたい)気持ちはある」と話し、20日に行われるロシア対ウェールズ戦の入場券を持っていることを明かしつつ、「家へ帰って家族の顔を見てから決めようと思っている」と続けた。

 シュプリージン氏ら退去させられたファンは、マルセイユの騒乱には加担していないとそろって潔白を主張しており、今回の扱いは不当だと話している。

 トルペド・モスクワ(FC Torpedo Moscow)のファンだという48歳の男性は、「フランスのファンが2018年に(ロシアW杯〈2018 World Cup〉の観戦のために)やって来たとしても、誰も彼らに手を出さず、傷つけないでほしい」と話した。

 また、国内中部ペルミ(Perm)でグループの支部長を務める男性も、個々のファンの行動の責任をグループに負わせるのは間違いだと考えており、「マルセイユの試合では、1万5000人のロシア人がいたんだ。一つの組織がその全員をまとめるなんてできると思うか?」と話した。

 ロシアファンの関与した乱闘について、同国高官の間では意見が割れており、非難する者もいれば、あからさまに擁護する者もいる。

 ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、国際経済フォーラムの場で、ファン同士の乱闘を「不名誉」と評しながらも、「200人程度のわが国のファンが、どうやって数千人のイングランドサポーターを打ちのめしたのだろう」と発言して聴衆の笑いと拍手を誘った。

 一方、ロシアの国会議員で、シュプリージン氏を雇用しているイーゴリ・レベデフ(Igor Lebedev)氏は今週、ツイッター(Twitter)に「何も間違っていない。もっとやれ」と書き込んでサポーターの行動をあおっている。(c)AFPBB News

最終更新:6/20(月) 17:29

AFPBB News