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非の打ちどころのないTRUSTRICKのステージ、絶対的な存在の沙也加と多彩な技をみせるBillyの魅力

MusicVoice 6/19(日) 20:23配信

 【取材雑感】女優・シンガーの神田沙也加と、ギタリストのBillyによる音楽ユニット・TRUSTRICKが先月11日、東京・新宿ReNYで3rdシングル「innocent promise」のリリース記念イベント『TRUSTRICK Premium Live Promise 2016』を開催。シングルとタイアップのTVアニメ『少年メイド』さながらのコスチュームで登場した神田を中心に、ステージは大きな盛り上がりを見せた。

【写真】ボーイッシュな髪型も好評を呼んだ神田沙也加

 神田のステージは、まさに「非の打ちどころがない」という印象だ。歌はもちろん、見せる部分でも観衆をワクワクさせるようなものをたくさん披露し、その姿に観衆はしっかりとステージを楽しんでいたようだった。この日見せたタイアップアニメのコスチューム姿は、「コスプレ」というよりはまるでアニメからそのまま飛び出してきたかのような華やかさがあった。

 そんな彼女のステージには、迷いが感じられない。歌いながらのパフォーマンスは飛び抜けた派手さなどはないが、歌をしっかりと観衆に届けるという姿勢をブレさせない。この日、サプライズとして9月に東京、大阪でのワンマンライブの告知があったが、実はもともとその告知を電光掲示板にて表示させる際に、マシントラブルによりうまく表示できなくなるというアクシデントがあった。

 そんなハプニングの中でも、まるで何もなかったように「口頭でお伝えします!」と機転を利かせて対応。それはまるで「ステージパフォーマンスを見せている」というより「親しい友達とのコミュニケーション」を行うかのように落ち着き払っていた。そんな安心して見ていられる神田の雰囲気もTRUSTRICKのステージの魅力ともいえる。

 一方のBillyの存在も大きい。神田の声は、どちらかというと澄んだ素直な声を美しく響かせるという印象だ。その声の印象を明確にする意図あってのことと考えられるが、Billyのギターは全体の印象からすると、それほど前に出てくるようには聴こえない。

 しかし、カッティングにアルペジオと、彼のギターは多彩なテクニックで奏でられており、TRUSTRICKというユニットの中では、そのサウンドを支えるうえで大きな役割を果たしている。

 どのフレーズも、インパクトよりハーモニーの響きやリズムを重視した、ギタリストとしての技量がうかがえる堅実なプレーだ。かつ16小節、32小節といった曲の区切り毎に、エフェクターによる音色の切り替えを自分で行うなど、音への強いこだわりも見せている。

 この日訪れた観衆は、どちらかというと女性の方が多かったようにも見受けられた。女性ボーカルのPOPS/ROCKバンドや、そのスタッフ陣からは「いかに同性(女性)のファンを増やすか」という課題にいつも悩んでいるという話をよく聞くが、その意味でもTRUSTRICKは大きな魅力を感じる。

 絶対的な実力を持ったフロントマンの神田と、深い引き出しを多く持つBillyによるこのユニットは、既にかなりの完成度で自分たちの世界観を表演しているようにも見える。今後はどうやってその自分たちの殻を破っていくか、そしてジャンルの壁を越えて多くの人にアピールしていくかが、TRUSTRICKというユニットのステップアップの鍵になるのではないだろうか。(文・桂 伸也)

最終更新:6/19(日) 20:23

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