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サンダーバーズ敗れ石川前期V

北日本新聞 6月19日(日)15時59分配信

 プロ野球・ルートインBCリーグは19日、各地で前期最終戦4試合を行った。西地区最下位が確定している富山GRNサンダーバーズは、県営富山球場で同地区首位の石川ミリオンスターズに3-4で逆転負けし、最終成績は12勝21敗3分けとなった。石川の西地区前期優勝が決まった。

 富山は1点を追う一回、高山、石突がそれぞれ適時打を放ち、3点を奪って逆転に成功。しかし石川に六、八回に得点を許し同点に追い付かれた。九回には吉田、竹林の救援陣が振るわず、石川打線に逆転の適時打を打たれた。

 先発の小柳は打たせて取る投球で6回2失点と粘投したが、打線の援護が足りなかった。

 後期は24日に開幕し、富山は26日、同球場で信濃グランセローズとの初戦に臨む。


■投打振るわず 逆転負け
 試合終了後、胴上げして前期優勝を喜ぶ石川の選手を横目に、富山の選手はうつむきながらベンチに引き揚げた。逆転負けを喫した吉岡雄二監督は「中盤以降、点を奪えなかった。得点力が足りない」と肩を落とした。

 一回の攻撃は理想的だった。先頭打者の大久保が左前打で出塁。1死となったものの敵失とボール球の見極めで、1死満塁の好機をつくり得点につなげた。

 ただ、その後は打線に覇気がなかった。8イニングで放った安打はわずかに4本。被本塁打9(リーグ最少、18日現在)と奪三振258(リーグ最多、同)を誇る石川の投手陣を崩せなかった。主将の鈴木は「悔しい。打席での集中力が足りなかった」と反省しきりだった。

 既に富山の最下位が決まっているにもかかわらず、大勢のファンが声援を送った。指揮官は「後期こそファンに喜んでもらえる試合をする」と話す。ホームで相手に胴上げを許した雪辱を果たすためにも、下を向いている時間はない。


■総評/チーム力発揮できず
 球団設立10年目の今季、前期は西地区最下位という結果に終わった。開幕戦こそサヨナラ勝ちを収め好スタートを切ったが、後半に入って8連敗。防御率1・74でリーグトップの佐藤を擁しながらも優勝することはできなかった。吉岡雄二監督は「力のある選手はいるが、打線がかみ合っていない。総合力で勝負できなかった」と振り返る。

 投打ともに課題が見えた。開幕戦では主軸の望月と高山が本塁打を放ったが、試合を重ねるごとに上位打線から快音を聞く機会は減った。昨季、野手陣をけん引したタフィ・ローズ野手兼任コーチが、けがのため合流できなかったことも響き、チーム打率はリーグ7位(全8球団)の2割5分5厘(18日現在)。下位打線は2割前後の選手が多く、指揮官はオーダーを組むたびに頭を抱えた。

 投手陣では佐藤以外の柱がなかなか見えない。5月5日の信濃戦では佐藤が危険球で退場になると、継投した投手陣が4失点し敗れた。阪神2軍や巨人3軍など日本野球機構(NPB)との対戦成績は3敗1分け。同地区の石川に4敗、福井に6敗と負け越しており、リーグ制覇には力不足が明らかだ。

 終盤に入り、指揮官はクローザーのコラレスや中継ぎの小柳を先発に起用。佐藤に次ぐ「第2の柱」を早急に育成しようとした。指揮官は「もっとテンポの良い投球と足を絡めた打撃ができれば、チーム力は高まり結果も出る」と力を込める。後期初戦は26日。雷鳥軍団の真価が問われる。(社会部・船木悠平)

北日本新聞社

最終更新:6月19日(日)15時59分

北日本新聞