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BASEの決済プラットフォーム・PAY.JPは「エンジニアフレンドリー」な職場で育つ

ZUU online 6月20日(月)12時10分配信

「FinTech企業」と言えば、ベンチャーやスタートアップと呼ばれる、ごくごく小さな規模の組織を想像するかもしれない。その典型的な規模感のチームで決済プラットフォームの構築に取り組んでいるのが、「PAY.JP(ペイドット ジェーピー)」だ。

同決済プラットフォームを運営するのはBASE。数多くある決済プラットフォームと同様に、自社のプロダクトに磨きをかけ続けている。ネットショップ開設サービス「BASE(ベイス)」を運営する同社が、ローンチ前のオンライン決済サービス「ピュレカ」を子会社化し、2015年9月に開発者向けにリリースしたのが「PAY.JP」だ。

今回はそのPAY.JP事業部長を務める高野兼一氏に、お話しを伺った。プロダクトの開発を進めている職場の現状と、人事面で今後どのような見通しを描き出すかも興味深い。

■PAY.JPを育てるのは「ネット大好き」なエンジニアの職場

金融サービスを中心に発想すると、まだまだ「お堅い」と思われるかもしれない。だがPAY.JP事業部は、そうした雰囲気からはほど遠い。高野事業部長自身も、職場ではカジュアルな格好で通しており、金融業の典型的なイメージとはギャップがある。

実際のところを直接尋ねると、「インターネットネイティブな若い人達が集まっており、チームのメンバーみながネット好き。ネットを使って既存の金融システムをディスラプト(破壊、崩壊の意)していこうとしている」との答え。会社の雰囲気はまさにネットベンチャーといったところだ。

さらにチームは全員がエンジニア。ネット大好きな人達がエッジの立った(個性の際立った)プロダクトを目指して開発に集中しているという。中には米国に留学中の大学生もおり、オンラインを中心に情報の発信と議論をしながら、業務を進めていく。

実際、「今年の4月まで正社員は2人だけだった」(高野事業部長)のが実態で、決済プラットフォームとしての完成へ向けた取り組みも、組織の拡充もまだまだこれからというところだ。その中で同氏は、自身で課題を見定めつつ着実に進めようとしている。

職場でのコミュニケーションにも、いわゆる“エンジニア文化”が目立つ。ITエンジニアの間でポピュラーなメッセージツールSlack(スラック)を活用しながら、業務に関連する意思の疎通を図っているとのことだ。カジュアルに別のサービスと連携させることもでき、チャットベースで業務を進める上では非常に役立つとのことだ。

正社員のほかにも、業務委託で働いているスタッフやリモートで働いているスタッフもメッセージツールを有効に活用しており、そうした点では、PAY.JP事業部は、「エンジニアフレンドリー」な職場だと言うことができそうだ。

■目指すのは若いエンジニアが実力を発揮できる職場

ただ、現状では「PAY.JP」に関わるチームは小規模だ。高野部長のほか正社員、業務委託のスタッフを含めて、メンバーは8人と、BASE社全体(40人)と比べてもまだまだ少数。また高野事業部長は「しばらくは少数精鋭でやっていくつもり」だと、急激な拡大を指向しているわけではないことを明らかにしている。

そんなPAY.JP事業部としては、挑戦し続けられる組織を目指しているという。高野事業部長はそんな理想を語る。また、「個人のオーナーシップを大切にしながら」、「それぞれが自分の意思決定ができるような組織にしていきたい」とチームの向かう方向性について話す。

リソース・機材についても、「エンジニアとしては『このディスプレーを使いたい』などの要望もある」とした上で、同事業部長はそういう要望に応えて、個人の力を引き出せる組織にし、「ゆるい環境から生まれるイノベーションがある。そういうものを引き出し、新しい風を吹き込みたい」と言う。

中でも特徴的なのは、若い、ネットに親しみのある人物には開かれているとも受け止められることだろう。その点でもPAY.JP事業部は“エンジニアフレンドリー”なのかもしれない。たとえば、「チャットに対するレスポンスが早いなどの、ネットネイティブであることも高評価だ」と高野事業部長は話す。

実際、スタッフとして入る人のほとんどはネットワーク(人脈)経由だという。高野事業部長自身もピュレカの売却前から、BASE代表の鶴岡氏ともともと知り合いだったそうだが、信頼できる人の紹介により見知った仲であれば採用も円滑に進めやすいということもある。あわせて、技術者のパフォーマンスについては、それぞれが「何をしたか」を把握することで、評価になるとのことだ。

BASE社のオンライン決済サービスを担うPAY.JP事業部が、「若い」「エンジニア」の力を引き出す環境を、これからどのように構築していくのか、まずは注目だと言えそうだ。

BASE株式会社
本社:〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂二丁目11番1号 Gスクエア4階
代表取締役CEO: 鶴岡 裕太
資本金:8億7383万円(資本準備金を含む)
2012年12月11日創業。20万店舗を超える個人・法人・行政が利用するEコマースプラットフォーム「BASE」と、Web・モバイル・IoTなど様々なシーンの決済導入を簡易にしたオンライン決済サービス「PAY.JP」を運営。決済の簡易化を通じて世界中の人々が最適な経済生活を行える環境の構築を目指している。

最終更新:6月20日(月)12時10分

ZUU online