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「南会津ワカモノ会議」発足 町の政策に反映

福島民報 6月20日(月)9時50分配信

 福島県南会津町は26日、魅力的なまちづくりに向けて若者の意見を政策に反映させる「南会津ワカモノ会議」を発足させる。会社員、パティシエ、美容師、僧侶、中学校講師ら多士済々の面々が発案した地域活性化策を平成29年度の町の事業計画に取り込む。
 メンバーは町内在住・在勤の22歳から32歳の男女合わせて10人。公募で参加した2人と昨年の町村合併10周年記念座談会の参加者のうちの有志8人が集った。参加希望者は随時受け入れる。10月まで月1回程度、地域再生事業に詳しい専門家らを講師に招いて町の現状を学びながら若者が定住・移住したくなる地域づくりにアイデアを練る。
 発足の背景に町の人口減少問題がある。進学や就職を機に古里を離れる若者が後を絶たない。最年長メンバー、会社員馬場正倫(まさとも)さん(32)の中学時代の同級生は31人。このうち町に残っているのは5人だけ。一昨年は地元の南郷青年会長を務め、祭りの取りまとめ役として汗を流したが、若者が少ない地域の現状を肌で感じた。「子どもを産み育て、次代をつくる世代が町に根付くことが必要だ」と思い、会議に参加した。「若者の定着に向けて雇用を生み出せる事業を提案したい。失敗を恐れずに大胆にアイデアを出す」と思いを描いている。
 町がメンバーに期待しているのは、若者が集える場所やイベントの企画、定住促進に向けた新たな助成制度の創設など。町は実現可能性や費用対効果などを考慮して町の29年度一般会計当初予算案に提言を受けた事業の関連予算を計上する考え。
 町は若い世代から町への提言を受ける貴重な場として会議を来年度以降も継続させていく。大宅宗吉町長は「5年後、10年後の町づくりのため若者の斬新な発想に期待したい」と語り、感性が光る提言を待ち望んでいる。

福島民報社

最終更新:6月20日(月)11時8分

福島民報