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ピラミッド クフ王の墓じゃない? 東日本国際大吉村学長

福島民報 6月20日(月)11時55分配信

 福島県いわき市の東日本国際大エジプト考古学研究所は今秋、古代エジプト最大の謎とされるクフ王の墓を探すプロジェクトを始動させる。国内のエジプト研究の第一人者として知られる同大の吉村作治学長(73)はクフ王のピラミッド西側に広がる貴族の墓群の地下部分にクフ王の墓があり、ピラミッド自体は墓ではないとみており、自らの学説の裏付けを目指す。
 電磁波探査レーダーを駆使して調べる計画でレーダー調査だけで3年、データ解析などを含めると10年がかりのビッグプロジェクトだ。既にエジプト政府の承諾も得た。東日本国際大の学生も調査に加わり、実践的な考古学を学ぶ。
 ピラミッドは王の墓だという説に対し、吉村学長は異を唱えている。墓であればピラミッドからミイラなどが発見されるはずだが見つかっていない。さらに一人の王がピラミッドを複数造っている状況などを考慮するとピラミッドが墓とする説に説得力がないとしている。
 吉村学長はクフ王のピラミッド西側に3ヘクタール以上にわたって広がる62基の貴族の墓群の地下部分にクフ王の墓があるとみている。クフ王のピラミッド東側の地下からはクフ王の母ヘテプヘレスの墓が見つかっており、クフ王も同じような形態で埋葬された可能性があるという。
 研究所の岩出まゆみ所長(59)は「証明されればピラミッドは神社のように精神性を宿した建造物だった可能性が高まる。ピラミッド研究の歴史が変わる」としている。
 吉村学長は「考古学は人間力を養える学問。福島の若者にエジプト学に興味を持ってもらい、考古学者の卵を育てたい。プロジェクトを契機にいわきをエジプト学研究の国内拠点に発展させていきたい」と意気込んでいる。

福島民報社

最終更新:6月20日(月)12時18分

福島民報