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孫泰蔵や坂井直樹が応援する新しいデザインプロジェクト「車のデザインにもオープンイノベーションを」

SENSORS 6/20(月) 12:30配信

電気自動車(EV)は地球環境に優しい、走りが静かであるという特徴はご存知の読者も多いだろう。では、EVだと車のデザインに自由度を持たせることができるという特徴はご存知だろうか? 当記事ではEVスタートアップFOMMと、そのFOMMをベースとして、EVならではの自由なデザイン性を活かした『オープン・カーデザイン・イニシアチブ』(カーデザイナーに限らず多くの方が車のデザインに参加できる取組)について紹介する。
『FOMMは車業界のAndroidのような存在である』と語る起業家 孫泰蔵氏と「Be-1」や「PAO」など車のデザインを刷新してきたコンセプター坂井直樹氏が応援する 『オープン・カーデザイン・イニシアチブ』のキックオフ会議に参加した。

電気自動車(EV)はクルマの固定観念を変更できる

FOMMが製造するEVは“水に浮くカプセル“がコンセプトのコンパクトEVで、バッテリーは交換式、文字通り水に浮くのみならず水の上を進むことが出来る夢のような車だ。 水災害の多い地域でも使い勝手の良い車を提供したいという想いのもとで開発。実際に、水災害の多いタイのプラユット首相も試乗し、その出来栄えに感動したということだ。さらには、タイのガソリンスタンド200カ所にFOMM EVバッテリー交換施設を設置する覚書を交わしたニュースも話題になっている。
一人乗り電気自動車「コムス」「アイユニット」開発に関わるなど、自動車メーカーにエンジニアとして31年間勤めた経歴を持つ FOMMの鶴巻日出夫社長は『車のデザインの固定概念を変えたい』と語り、いままでの車の常識を変える取り組みをしている。


--FOMMの特徴を教えてください。

鶴巻: FOMMの一番の特徴は小型サイズであること。 軽自動車の3分の2位の大きさで大人4人が乗れます。あとはバッテリー交換式で、水に浮きます。
安全性も高いです。アクセルは手動操作、ブレーキはペダル制御なので、アクセルとブレーキを踏み間違えるという事故を回避することが出来ます。

あとは、製造工程がシンプルである点も特徴的で、ファブレス(工場を所有せずに製造業としての活動を行う企業を指すビジネスモデル)モデルで車を提供します。

--なぜ水に浮く車を作ったのでしょうか?

鶴巻: 3.11の津波の凄さが印象にずっと残っていて。あの時に車で逃げたら良いのか悪いのかという議論があったと記憶しています。 渋滞中に津波が来て亡くなった方もいますよね。だから走って逃げた方が良いという意見がありましたが、そうなると脚が悪い人は逃げられない。
実は、私の母親の脚があまり良くないのです。静岡県の磐田市に住んでいて、海岸から1.2kmしかないので津波が来ると飲まれてしまいます。 「もし地震や津波が来たら、私は逃げられないから先に逃げてね」と母親に言われたのが悲しくて。 それを車のチカラで何とか出来るんじゃないかと考えFOMMの開発に着手しました。 本格的な津波が来たらダメだと思うんですけど、10%でも20%でも助かる確率が上がるんだったら良い、という発想で作っています。

あと、地球環境のためにEVを普及させることが大事だと考え、どうしたらより多くの方にEVに乗ってもらえるのかと起業前に色々とアイデアを書き出しました。 そのアイデアのひとつに「モーターは酸素がなくても動く」というのがありました。 いままでの「酸素を吸って爆発させて排ガスを出して動く車」とEVの差別化要因はここだと考えました。これらのアイデアが組み合わさり、水に浮き進む車、FOMMの開発に至ります。

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最終更新:6/20(月) 12:30

SENSORS