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【ル・マン24】トヨタ、優勝目前ラスト2周で悲劇!章男社長「信じがたい光景が目の前に…」コメント全文

オートックワン 6月20日(月)12時22分配信

6月18日・19日に開催された2016年の「ル・マン24時間レース」が幕を閉じた。トヨタのTS050 HYBRID #5号車がトップを快走し、「レースは最後まで何が起こるかわからない」という不安がありつつも、誰もが心の中でトヨタの優勝を確信しただろう。そんな中で残り2周、24時間レースの23時間55分が経過した時のことだった。#号車をドライブする中嶋一貴選手の「No Power! No Power!」という声が無線から響き渡り、誰もが目を疑いたくなるような光景が目に飛び込んできた。

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#5号車がスロー走行…そして最後のストレートでマシンが停まってしまったのだ。これまで順調に周回を重ねてきた#5号車に、「神様のいたずら」「サーキットの魔物」などの言葉では決して片付けられないような不運が起こってしまった。その後再びゆっくり走り出すも、規定の6分以内に最終周を走り切ることが出来ず、失格となった。

原因はまだ発表されていないが、応援していたファンはもちろんだが、ドライバーやチーム関係者の落胆は計り知れない。

中嶋選手は「まず、チームの皆に有り難うと言いたいと思います。TS050 HYBRIDは運転しやすく、すべては上手行っていました。レースの終盤、僅か20秒後ろをポルシェ#2号車が追い上げて来ましたが、上手くペースを作ることが出来、心配はしていませんでした。しかし、2周を残したところで万事休す。トロフィーを手にすることが出来なくなりました。最終周に、私がTS050 HYBRIDで走リ出すとマーシャルやファンはとても暖かく迎えてくれて、感情が高ぶるのを覚えました。来年こそトロフィーを獲得しに帰って来ます」とコメントしている。

そして今回、豊田章男社長もコメントを発表。「ル・マン24時間耐久レースに、ご声援を送っていただいた皆様に心より感謝申しあげます。本当にありがとうございました。TOYOTA GAZOO Racingは、『敗者のままでいいのか』と、あえて自分達にプレッシャーをかけ、今までの悔しさを跳ね除ける戦いを続けてまいりました。メカニック、エンジニア、ドライバー、そしてサプライヤーの皆さま…戦いに携わる全ての者が、力を尽くし、改善を重ね、『もっといいクルマ』となって戻ってこられたのが、本年のル・マンであったと思います。ついに悲願達成か…と、誰もが、その一瞬を見守る中、目の前に広がったのは、信じがたい光景でした。トヨタのクルマも、速く、そして強くなりました。しかし、ポルシェは、もっと速く、そして強かった…。決勝の24時間…、そして予選なども含め合計で30時間以上となるル・マンの道を、誰よりも速く、強く走り続けるということは、本当に厳しいことでした。チームの皆の心境を思うと…、そして、応援いただいた全ての方々へ…、今、なんと申しあげたらよいか、正直、言葉が見つかりません。我々、TOYOTA GAZOO Racingは“負け嫌い”です。負けることを知らずに戦うのでなく、本当の“負け”を味あわさせてもらった我々は、来年もまた、世界耐久選手権という戦いに…、そして、この“ル・マン24時間”という戦いに戻ってまいります。もっといいクルマづくりのために…、そのためにル・マンの道に必ずや帰ってまいります。ポルシェ、アウディをはじめ、ル・マンの道で戦った全てのクルマとドライバーの皆さまに感謝すると共に、また、一年後、生まれ変わった我々を、再び全力で受け止めていただければと思います。皆さま、“負け嫌い”のトヨタを待っていてください。よろしくお願いいたします。」

なお、ポルシェ#2号車が優勝を飾り2連覇を達成。トヨタ#6号車は2位に入り、3位はアウディ#8号車となった。

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最終更新:6月20日(月)12時22分

オートックワン

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。