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夫に家事や育児を負担してもらうためには、どう伝えるといい?

ベネッセ 教育情報サイト 6/20(月) 12:00配信

自分の考えを伝えたいが、関係が気まずくなったり、衝突したりするのは困る…。そんなケースでの、アサーティブなコミュニケーションを意識してみましょう。引き続き、NPO法人アサーティブジャパンの森田汐生さんにお話を聞きました。

相手の反発心を招かずに自分の考えを伝える方法とは

アサーティブなコミュニケーションを実践するうえで、ぜひ覚えておいていただきたいのが、「I(アイ)メッセージ」「YOU(ユー)メッセージ」という考え方です。文字通り、Iメッセージは「自分」、YOUメッセージは「相手」を主語としたメッセージです。

自分の意見や要求を伝えようとすると、YOUメッセージになることが少なくありません。しかし、YOUメッセージは批判的な意味をもちやすく、相手の反発心を招きやすくなります。それをIメッセージに直すと批判的な印象が少なくなります。次の例をご覧ください。

【ケース1】

【相手に遅刻をしてほしくないとき】
(YOUメッセージ)
「どうして(あなたは)遅刻ばかりするの?」
「(あなたは)待つ人の気持ちを考えたことがある?」

(Iメッセージ)
「なかなか来ないと心配になるから事前に連絡がほしいな」
「早く会いたかったから、ちょっと寂しくなっちゃった」


【相手の言葉に傷ついたとき】
(YOUメッセージ)
「ひどいことを言わないで!」
「言われた人の気持ちを考えたことがある?」

(Iメッセージ)
「そういうふうに言われると、ちょっと傷つくよ」
「へこんじゃうなあ、その言葉」

このようにIメッセージを意識することで、カドを立てずに、自分の考えや気持ちを伝えることができます。

夫に家事や育児を負担してもらうためには、どう伝えるといい?

YOUメッセージとIメッセージの考え方に沿って、家事や育児の分担でもめる夫婦のケースを考えてみましょう。

【ケース2】

妻は夫に対し、もう少し家事や育児を負担してほしいと思っている。しかし話し合いをすると、つい感情的になってケンカになってしまう。

●YOUメッセージの場合
≪妻から夫へ≫
「私はこれだけがんばっているのに、あなたは○○しかしてくれないよね」
「私は毎日寝るまでへとへとなのに、あなたは家に帰ったら休めていいよね」

「あなたは○○をしてくれない」といったYOUメッセージの場合、それが事実であっても夫の反発心を招きやすくなります。すると、夫は「自分なりにがんばっている」「勤務時間は自分の方が長いから、家事の負担が少なくても当然」などと、妻に対抗して話し合いがまとまりにくくなってしまいます。

●Iメッセージの場合
≪妻から夫へ≫
「私もとってもしんどいの。だから週末にでもお風呂の掃除をしてもらえると、すごく楽になるの。大変だと思うけど、どうかな?」
「今週末は一気に家事を片付けたいから、子どもを連れて遊びに行ってくれると、とても助かるよ」

相手が悪いと責めるのではなく、相手の気持ちを尊重したうえで、正直に自分の状況を説明して気持ちを伝えましょう。家事はお互いバランスをとって行いたいものです。だからこそ自分だけが犠牲になるのではなく、相手も大変かもと思いやると夫もこちらの気持ちを理解しやすくなるのです。

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最終更新:6/20(月) 12:00

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