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15年度のアルミ缶リサイクル率、90%超達成

鉄鋼新聞 6/20(月) 6:00配信

 15年度のアルミ缶リサイクル率は90・1%を記録した。これまで困難だった使用済みアルミ缶(UBC)の輸出数量を実績に組み込んだことで回収量全体のリサイクル率の算定が可能となり、12年度以来の9割超えを確認した。一方でUBCの輸出分を除く国内循環の再利用によるリサイクル率は、前年度比10・3ポイント減の77・1%だった。15年度は前年度同様にUBC輸出が高水準だったほか、国内のUBC需要減退や市況低下によって流通在庫が積み上がったため、国内循環は停滞したもよう。17日、アルミ缶リサイクル協会(理事長・遠藤政宏昭和アルミニウム缶社長)が発表した。

 リサイクル率は消費されたアルミ缶のうち、国内でアルミ缶や自動車部品向けの二次合金、製鋼用脱酸材に再生利用されたUBCの割合のこと。12年度に過去最高の94・7%を記録したものの、その後韓国でUBCリサイクル拠点が稼働したためUBCの流出が顕在化。徐々に国内のリサイクル率が低下し、15年度は77・1%となり80%割れを記録した。前年度に続いてUBC輸出が高水準に推移したことで、国内でのリサイクル量が減少した。加えてUBC需要業界の停滞などによって、流通・問屋における在庫量が増加しているとの見方もある。
 アルミ缶リサイクル協会は今年度から既存の計算方法(対国内循環量)による数値以外に、新たにUBC輸出量も付加した回収量全体でのリサイクル率を発表することを決めた。この計算方法によって輸出量4万8321トンに組成率(89・3%)を加味したリサイクル率は90・1%となり輸出向けも含めると、12年度以来の90%超えを達成したこととなる。
 またUBCを再びアルミ缶用途として利用した「CAN TO CAN率」は11・3ポイント上昇の74・7%。アルミ缶がアルミ缶材に再生利用された割合は2・2ポイント上昇の57・6%だった。
 調査結果によると15年度のアルミ缶消費重量は、5・9%増の33万1500トン(222億缶)で過去最高。再生利用重量は6・5%減の25万5684トン(170億7千万缶)だった。そのうち缶材として再生された重量は10・1%増の19万1041トンとなった。

最終更新:6/20(月) 6:00

鉄鋼新聞