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<話題>もしも英国がEUを離脱したら=(2)残留すれば一気にリスク回避の動き後退

モーニングスター 6月20日(月)9時10分配信

(2)EUに残留した場合
 スコットランド独立の是非を問う投票時もそうだが、実は途中の世論調査はそれほど当てにならない。スコットランド独立投票のときは数日前の世論調査で独立派がリードしているとの結果がある調査会社から公表されたが、結果は10ポイント差で残留派が勝利している。

 事実、英ブックメーカー(賭け業者)の予想オッズは残留派の勝利する確率が16日時点で65%。一時より下落しているが、金銭の絡むオッズは依然として残留派するとの見方でこれは無視して良い数字ではない。

 残留となれば金融市場はどうなるのか。リスク回避の動きは後退し揺り戻しから株高、円安が進むとみて間違いない。投票前の株価で変化はするが日経平均は25日移動平均線の1万6500円、ドル・円は25日線の108円40線近辺が1つの目安となる。

<すぐ離脱するわけではないことには留意>

 あまり報じられていないが、大前提として国民投票自体は法的拘束力を持たない。離脱派が勝利してもEUとの離脱交渉と関連した法案整備が必要になり、いつ英国がEUから出てくのか明確なコンセンサスはないのが実際のところだ。なかには離脱まで10年がかりとの見方もあり、その間に「離脱撤回」ということすらあり得る。

 そもそも英国が離脱して世界経済が破たんするわけではなく、欧州統一通貨ユーロを採用しているわけでもない。世間が騒ぐほど経済、金融に影響が出るかは非常に微妙といえる。投資家としては冷静な行動を心掛けたい。

(モーニングスター 6月17日配信記事)

最終更新:6月20日(月)9時10分

モーニングスター