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地域のサポート受け、医者と東京五輪出場の夢目指す ボート女子U-19日本代表の横田さん

佐賀新聞 6月20日(月)11時55分配信

民家に下宿、大学と練習両立

 佐賀県唐津市出身で、ボート女子U19の日本代表に選ばれた横田栞(しおり)さん(19)が4月から、佐賀市富士町古湯地区で下宿しながら競技に打ち込んでいる。佐賀大学医学部(佐賀市)への進学を機に、練習場所である富士町の嘉瀬川ダムと大学から近い場所に拠点を移した。地域のサポートを受けながら、スポーツドクターと東京五輪出場の2つの夢を目指す。

 横田さんは昨年6月、全日本ジュニアボート選手権大会女子シングルスカルで3位入賞。同年7月、日本代表として初めて出場したアジアジュニア選手権大会女子ダブルスカルでも準優勝した。現在は東京五輪出場を目指す一方、「将来はスポーツドクターになりたい」と話す。

 今年春、佐賀大学医学部に合格したが、実家から大学まで往復約2時間かかり、練習と勉強の両立が難しくなった。またスポーツ選手にとって重要な食事も、1人暮らしでは偏りがちになる。悩む横田さんに、高校時の顧問が、嘉瀬川ダムと大学の両方に近い古湯での下宿を提案。横田さんも「面白そう」と決断した。

 受け入れたのは山口晋弘さん(77)と君江さん(71)夫妻。晋弘さんは「しーちゃんのおかげで家に活気が出た。うちに来てくれて本当に幸せ」と笑顔を見せる。君江さんも「孫というより娘のよう」。練習や勉強で忙しいが、空いた時間は一緒にテレビを見ながらおしゃべりする。

 食事やお風呂は、近所の旅館「千曲荘」などがサポートする。訪れる度に従業員から「練習頑張ってね」と声をかけられるのがうれしい。「『富士町出身』て言わなきゃよ」と言ってくれる人もいる。横田さんも「とても好きな町。練習に身が入らない時も、応援してくれる古湯の人たちを思うと頑張れる」と話す。

 共に日本代表としてしのぎを削った仲間の中には、既にU23の代表として活躍している選手もいる。「焦りがないと言ったらうそになるけど、今は受験で衰えた部分を戻す時期。自分のペースでやっていく」。4年後へ向けて挑戦が始まっている。

最終更新:6月20日(月)11時55分

佐賀新聞