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JFEスチール、厚板値上げ本格化。ヒモ付き、店売りで5000円程度

鉄鋼新聞 6/20(月) 6:00配信

 JFEスチールは造船や建材、建機・産機、重電といった厚板の主たるヒモ付き分野向け値上げの本格交渉に入った。値上げの幅および時期については個々の需要分野や個別の交渉経緯によって異なるものの、概ねトン5千円程度を申し入れているもよう。店売り向けについても、ヒモ付き値上げと連動する格好で、すでに6月契約分から同様の値上げを実施している。

 国内・海外の需要不振および市況低迷が影響し、厚板は厳しい収益状況にある。
 それでも、先行きは建築分野の復調によって大型物件が確実視されていることに加え、製造業分野も最悪期を脱したとみられることから厚板需給もタイト感が出てくると想定されている。再生産可能な利益水準の回復を図るためにも、適正マージン確保に向けた値上げを推し進めていく構えだ。
 同社では「足元はすべての分野、すべての顧客を取り巻く環境が好転したとは言えない」とした上で「状況を丁寧に説明し、値上げに対する理解を求めながら粘り強く交渉していく」(厚板営業部)との姿勢をみせる。
 厚板値上げについては、国内高炉大手の新日鉄住金が6月積み契約から店売り分野および建築鉄骨向けを対象に10~15%の引き上げを決め、このうち店売り向けは第1弾としてトン5千円値上げを打ち出したほか、神戸製鋼所も6月契約相当から店売り向け5千円値上げの方針を固めている。両社ともヒモ付き向けも含めて検討していることから、幅広い分野で厚板値上げ交渉が本格化していることをうかがわせる。

最終更新:6/20(月) 6:00

鉄鋼新聞