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関東の銅スクラップ市況、安値更新・下落トレンド続く

鉄鋼新聞 6/20(月) 6:00配信

 関東地区の銅スクラップ市況は、指標となる銅地金価格の続落に伴い商い閑散。様子見ムードが続いている。電気銅建値は09年7月以来の安値となる52万円まで引き下げられ、銅スクラップ価格もスライドするかたちで下落。さらに先安観は広がり、「動くに動けない」(問屋筋)状況だ。

 海外銅市況下落の背景には世界的な景気後退観測がくすぶっており、為替は17日午前時点で1ドル=104円77銭と急激に円高に振れ、国内銅価の押し下げ圧力となった。ある問屋は「英EU離脱問題、米国の利上げ時期の後退、中国の景気減速、原油安と問題は山積み。目先、建値ベースにして50万円を切ることも覚悟している」と悲観的に話す。すでに、銅建値理論値上は1万円の下げ余地が発生しており、さらに円高が進めば今月内に2万円の下落もあり得る状況となっている。
 1号銅線価格は買値ベースで48万円割れ。「今年に入って利益を上げている問屋は皆無に等しいだろう。底値が読めないため、積極的に買うのもリスクがある」(同)と、メーカーへの定期枠の納入のみに抑えている向きが大半を占めている模様。「商状はリーマンショック時よりも悪い」との声も聞かれる。

最終更新:6/20(月) 6:00

鉄鋼新聞