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石畳に熱気、1000人町流し 高岡御印祭

北日本新聞 6月20日(月)0時48分配信

 「エンヤシャ、ヤッシャイ」。掛け声が響きわたり、恒例の町流しが始まった。19日、高岡鋳物発祥の地の高岡市金屋町一帯で開幕した「御印祭(ごいんさい)」。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている石畳通りは、県内外から訪れた大勢の見物客で埋め尽くされた。

 町流しの出発点となる有礒正(ありそしょう)八幡宮(同市横田町)には、そろいの法被や着物を着た子どもから大人までの踊り手が続々と集まった。石畳の通りには淡い明かりのぼんぼりが並び、幽玄な雰囲気を演出した。

 園児を先頭に町流しがスタート。小中学生や高校生、大学生、地元の青年会、民謡団体のメンバーら約千人が参加した。男性は竹の棒、女性は手拭いを持ち、鋳物師(いもじ)の仕草を表す踊りを披露した。

 初めて奉納踊りに参加した北山陽彩(はるあ)さん(西条小5年)は「1週間頑張って練習した成果を出せ、うまく踊れた」と笑顔で振り返った。

 石畳通りの沿道にはカメラを構えた見物客が並び、シャッターチャンスをうかがっていた。同市野村の坂林ひとみさん(59)は「風情のある町並みと踊りが合っている。郷土の誇り」と話した。


■鋳物師主人公「デンサン」撮影開始

 高岡鋳物発祥の地の金屋町に住む鋳物師(いもじ)を主人公にした映画「デンサン」の撮影が19日スタートし、映画に使われる御印祭のシーン収録があった。

 脚本・監督を務める金森正晃さん(高岡市横田本町)らスタッフが石畳の通りにカメラを設置し、弥栄節の町流しや踊り手、観客の表情などを撮影した。「デンサン」では主人公も同祭に参加し、同祭が終わった後にものづくりをテーマにした物語が展開していく筋立てとなっている。

 主人公役を予定していた元お笑い芸人が道交法違反(無免許運転)の罪で起訴され事務所から契約解除されたため、主役を新たに選ぶことにしている。出演者の演技シーンの撮影は9月から開始する予定。金森さんは「ものづくりの伝統を古いものではなく、これからの100年に生かせる新しいものとして描きたい」と話していた。

北日本新聞社

最終更新:6月20日(月)0時48分

北日本新聞