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1万円台でここまでできる! 防災グッズのそろえ方

SUUMOジャーナル 6月20日(月)7時30分配信

防災に関心があってもいざ自己の備えとなると億劫に感じている人が多いのでは。そのため、筆者自身が一から防災グッズを準備してみて、かかったコストと購入後の心境の変化をレポートしたいと思う。

■防災グッズ、なるべく1カ所でそろえたい!という人はホームセンターがオススメ

今回は「ひとり暮らしの女性が3日間被災地で過ごすための防災グッズ」を想定して準備。筆者が住んでいる福岡市のホームページで発表された項目を基本として必需品をそろえた。

【図1】福岡市の『地震に備えるために』の項目5「非常もちだし」に記載されたリスト。これを元に必要なものを買い足していく(出典:福岡市)

上記を見てみると、普段からヘルメットや携帯ラジオ、懐中電灯などを常設しているホームセンターが一番効率よく購入することができそうだ。

【画像1】今回取材にご協力いただいたホームセンター「グッデイ長尾店」は4月22日にリニューアルオープン。約7万点の商品が並ぶほか、3DプリンターやDIYができるコーナーが新設され、ほとんど毎日ワークショップを開催(写真撮影:フルカワカイ)

■ただ品目をそろえるだけではダメ 使うときの状況を想定しよう

グッデイ広報の島村さんはこう語る。

【画像2】グッデイ広報の島村さん(写真撮影:フルカワカイ)

「ただ品目をそろえるだけではなく、使うときの状況を想定する、もしくは身近な方の体験談などを参考にするとより防災グッズが実用的になります。例えばヘルメットは転倒したときだけでなく頭上に切れた電線が落ちてきた場合も想定して電気絶縁が出来るものを選びましょう。またウエットティッシュは筒状がオススメ。一枚一枚、乾燥せずに取り出せる上に、使った後の容器は水汲みに役立ちます。携帯・ラジオ・懐中電灯など電池を使うものは全て使用乾電池の種類をそろえておくと、替えの電池も余分に用意をしなくても良いし、電池の紛失防止にもなります」

【画像3】(1)ヘルメットは購入前に取扱説明書を確認。このヘルメットには『用途:飛来・落下物・ 墜落時保護・電気用。電気絶縁用(使用電圧7000V以下)』と書いてあった。1491円(価格はすべて税込み)(2)ウエットティッシュの容器は水汲みにも使用可能! 衛生面も考えると筒状がオススメ。199円(写真撮影:フルカワカイ)

【画像4】(3)携帯ラジオ 1296円、(4)LED懐中電灯 409円。電池使用のものはいずれも単三電池を使うタイプのものをそろえた。もちろん交換用の乾電池10個409円も購入。また別途、乾電池用の充電器を備えておくと一層安心だ(写真撮影:フルカワカイ)

■販売員オススメ防災グッズはラップとベビーパウダー

販売員からみて、「これはあったほうが良い」というグッズはどのようなものがありますか?

「リストには無いものでオススメ商品としてはラップとベビーパウダー。ラップは紙皿に巻いた上で食事をすると洗う手間が省ける、というのは誰でも知っていると思いますが、怪我をした場合の傷口の圧迫や、防水、紐状にして物を縛る等、さまざまな用途に使え、被災地の方から送って欲しいと多くの要望がありました。
また衛生シートで全身を拭いたあとにベビーパウダーを体や髪に使うとサラサラ感が持続するので不快感が軽減します。あとマスクはウィルス予防だけでなく避難所のトイレの匂いが気になるということで必要としている方も多くいらっしゃいました」

「女性用の防災グッズとして生理用品や化粧品は必須だと思いますが、ナプキンは多い日用を準備、あわせてパンティーライナーもあると良いと思います。化粧品はメイク落としシートとオールインワン化粧水があれば十分ですね。あと集団生活や外の生活になると防犯面が不安だと思いますので常設灯としてランタンもあると良いかもしれないですね」

【画像5】(5)「ラップはかさばってでも20m以上あるものを準備する方が良いです」と語る島村さん 182円(6)ベビーパウダーは髪にも使えるそう 357円(写真撮影:フルカワカイ)

【画像6】(7)怪我防止のため、靴下はスポーツタイプの厚手、足首まで隠れるものを 3枚1セット1077 円 (8)夜間の防犯用にランタンがあると安心 3218円(写真撮影:フルカワカイ)

最後にグッデイ広報の島村さんからアドバイスを頂いた。

「防災グッズをそろえることは大変なように感じるかもしれませんが、ホームセンターに行けば1時間位で購入できます。震災が起きた後だと在庫も一気になくなって手に入りにくくなってしまうので、今のうちにそろえておくことで過不足ない準備が可能になります。家族構成を踏まえて生活に最低限必要なものをリスト化するのも良いですね。キャンプの準備のように、イベント感覚でやる方が楽しいかもしれません」

【画像7】購入品はこちら。福岡市のリストに加えて、マスク、簡易トイレ、靴下、ラップ、オールインワン化粧水、歯ブラシセット、ベビーパウダーを購入。全部で1万2156円(税込)。※商品価格は2016年5月末現在。また缶詰、レトルトご飯、フエ、紙コップは近くのスーパーや100円ショップで各108円で購入。単三電池使用の携帯の充電器は家電量販店にて1296円で購入。それを含めても1万3000円台で準備可能(写真撮影:フルカワカイ)

■“3日分の備えがある”という安心感は絶大

『防災グッズ』は品目が多い分、手間と時間が必要なように感じていたが、実際にそろえてみると費用もそこまで高くなく、想像していたよりもすんなりとそろえられたという印象だった。何より「自分の家には3日分の備えがある」という安心感は絶大なものがあった。
自分の好きなデザインのリュックサックを選ぶ、友人同士で防災グッズを買いに行くなど工夫をすればひとり暮らしの方でも楽しく備えやすいかもしれない。同じ九州に住んでおり、地震のニュースを見て、心が痛み何か被災者にできることはないかと思ったが、よく考えてみるとそもそも自分の備えさえ十分でないことに気がついた。自分だけでなく周囲の親しい人たちを安心させるためにも、備えは十分にしておきたい。

●取材協力
・グッデイ

●参考
・福岡市防災・危機管理情報ホームページ

フルカワカイ

最終更新:6月20日(月)7時30分

SUUMOジャーナル