ここから本文です

[MOM1810]昌平GK緑川光希(2年)_勝負度胸抜群、PK2本セーブで狙い通り「ヒーローに」

ゲキサカ 6月20日(月)22時12分配信

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.19 総体埼玉県予選準決勝 狭山ヶ丘高 1-1(PK2-4)昌平高 埼玉第2G]

 攻めても攻めても得点が奪えない流れの末に迎えたPK戦。昌平高にとっては嫌な流れだったはずだ。だが、GK緑川光希は言う。「(流れは)全然気にならなかった。自信はあったので、ヒーローになってやろうという感じでした」。

 ただ、PK戦を迎えるにあたって「特別な気持ちはあった」とも振り返る。試合中、ずっと頭の中に残っていたのは先制を許した場面だ。「弾くところが悪かったし、キャッチできたかもしれない。全然攻められていなかったのに、ワンチャンスで決められた。『これで負けたら自分の責任だぞ』と思っていた。引きずっちゃうタイプなんですけれど、だからPK戦は『絶対に俺が止めてやる』と燃えました」。

 PK戦では2番手と4番手を同じような形でセーブしてみせた。タイミングを合わせての横っ跳びだが、方向を読んでいるように見えた。「(相手のキッカーの)データは頭に入っていたので、ゆっくりタイミングを合わせ」て、しっかりとセーブ。見事に昌平初の総体切符を呼び込んでみせた。

 MF針谷岳晃は「アイツ(緑川)なら止めてくれると思っていた」と振り返る。普段の練習からよく止めていて、PK戦に強いという信頼感があったのかと言えば、「いや、そうではないです」と笑って言う。「練習だとまるで止めないんですけれど、本番では本当に止めるんですよ。何でなのかは知りませんが」。

 練習で味方のキックを止められない理由について緑川は「みんなが上手いからですよ」と笑う。1年生のときから実戦起用されていることで場数を踏んで勝負度胸が付いているということもあるのだろう。もっとも、場数を踏んでいる割りにはPK戦で後攻の昌平キッカーが決めたとき、GKの待機位置でステイした判断が裏目に出て、喜びを爆発させる流れに乗り遅れてしまうミステイクも。「みんな自分のところに来てくれると思ったら、あまり来てくれなかった」と苦笑いを浮かべるほかなかった。

[写真]昌平はGK緑川がPK戦で2本ストップ

(取材・文 川端暁彦)

最終更新:6月20日(月)22時12分

ゲキサカ