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台湾の学術研究チーム、初めてシベリアへ 迷子のツルの故郷を探索

中央社フォーカス台湾 6/21(火) 14:07配信

(新北 21日 中央社)ソデグロヅルの繁殖行為を撮影し、シベリアの生態を調査しようと、台湾のシベリア探査隊が20日、ロシア・ヤクーツクに入った。台湾の学術研究チームがシベリア入りするのは初めて。北部・新北市金山区の湿地に2014年末から1年半余りにわたり迷い込んでいたソデグロヅルの存在が探査のきっかけとなった。現地の学者との交流なども行い、台湾の渡り鳥研究に新たな歴史を刻む。

探査隊のメンバーは、停留していたソデグロヅルの保護活動を行っていた台湾生態工法発展基金会の廖仁慧執行長や邱銘源副執行長、鳥類専門家の丁宗蘇・台湾大学森林環境資源学科副教授、台江国家公園管理処の黄光瀛博士ら。

廖氏によると、極地の凍原探査のため、事前に地理や気候データの研究や収集を行ったほか、浄水器材や研究地図、衛星電話、台湾のインスタント食品、蚊除けのための養蜂装備まで用意した。これらは全て中国大陸で初めてシベリアを撮影したカメラマンの鄭忠杰さんから伝えられた経験をもとにしたという。

探査隊はロシア科学アカデミー極東支部の学者との交流を通じ、渡り鳥の飛翔ルートと生態について理解を深めたいとしている。また、台湾とロシアの間で、将来の鳥類生態と生息地の保護に関する協力関係を結ぶ。

邱氏は、ソデグロヅルの金山への旅が、探査隊のシベリアへの旅を促したと語る。迷子のツルは台湾の動物保護の歴史に新たな1ページを加えたとソデグロヅルがもたらした特別な意義を強調した。

(黄旭昇/編集:名切千絵)

最終更新:6/21(火) 14:07

中央社フォーカス台湾

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