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【ライブレポート】夢にまで見た、これが新生レインボー

BARKS 6月23日(木)22時38分配信

当日現地に入っても本当に観れるのだろうか?とまだ半信半疑でいた。<Monsters of Rock 2016>はドイツのローレライとビーティッヒハイムビッシンゲンの2日間は野外にて行われた。どちらも自然に溢れ、ライン川、古城などいかにもリッチー好みの場所だ。

◆レインボー画像

レインボーの出番は21時とされていたが、なかなかの引っ張り具合でBGMもすでに一周している、ステージには虹のアーチのセットと機材がすでに確認できる。残念ながら、今回のリッチーはENGLのコンボという非常に寂しいアンプである。これではブラックモアズ・ナイトと同じではないか。マーシャルの壁を作るような無駄な様式美はもうやらないようだ。

そして遂にメンバーがステージに現れる、「威風堂々」から「Over The Rainbow」の中、リッチーはすぐさま観客に向かってポーズを決めるとオープニングはまさかの「ハイウェイ・スター」。通常ならば「キル・ザ・キング」か「スポットライト・キッド」あたりだが、これは誰も予想しなかったのではないだろうか。リッチーらしいといえばらしい、予想通りには行かない人である。それは今回の新生レインボーのメンバーが発表されたときもそう、これがリッチーなのだ。

新ヴォーカリストのロニー・ロメオはライブでも素晴らしい、リズム隊はブラックモアズ・ナイトの面々なので特に心配もいらないが、ベースはちょっと目立ち過ぎな感もあり、ラインだからか音もかなり大きい。リッチーはあまり好まないはずだが、キーボードのイェンス・ヨハンソンは彼の最高キャリアになった今回の選曲を難なくこなしているし、ベースと2人がリッチーをサポートしている。相当リハーサルをしっかりやったのではないだろうか?

逆にリッチーは、正直衰えは隠せず、キレもなくソロ部分での音数の足りなさ、どの曲もアレンジされており、単にYouTubeなどでこの動画を観た方たちにはネガティヴな感想しかないだろう。だが現地で観た者から言わせてもらえば、それでもリッチーが目の前にいて代表曲の数々をプレイしている、速弾きだけではなく感動できるものは十分にあった。

ステージアクションはそれなりに当時の彼を彷彿させるし、リッチーの音は若干細かったが野外でありながらも会場の出音は物凄く良かったし、バッキングコーラスにはキャンディスがいたり、もう昔とは違うレインボーだが、だからこそ新生レインボーと名乗っているのではないだろうか。それにしてもディープ・パープルの曲が想定外に多い、3割と言っていたはずが半分もやっている。Risingの虹ロゴで期待感がかなり大きかったのはあるが、リッチーのハードロック復活とするならば彼の代表曲セットには間違いない。


終盤の「ブラック・ナイト」のエンディングもメンバーが順にステージから去って行く、いつかやっていたパターンと同じであったが、会場に花火がしばらく上がり続け、花火とリッチーを交互に観るとやはりここに来て良かったと思えた。虹のアーチセットもすっかり現代版になっており、何もかも新生レインボー、ギタークラッシュももはやない、これが今のリッチーである、少なくとも自分は満足した、観た者にしか語る資格はないのだから。残るイギリスはバーミンガム公演でレインボーは再び眠りにつく事になる。

Text:Sweeet Rock Aki
Photo:Kazuhiko Ito

<Monsters of Rock 2016>
・Over The Rainbow
・Highway Star
・Spotlight Kid
・Mistreated
・Sixteenth Century Greensleeves (※)
・Since You've Been Gone
・Man On The Silver Mountain
・Catch The Rainbow
・Difficult To Cure
~ Drum Solo ~ Bass Solo ~Keyboard Solo ~ Difficult To Cure
・Perfect Strangers
・Child In Time
~ Woman From Tokyo Intro
・Long Live Rock'n Roll
・Stargazer
・Black Night
・Smoke On The Water

(※)18日ビーティッヒハイムビッシンゲンのみ

最終更新:6月23日(木)22時38分

BARKS

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。