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東京製鉄、7月鋼材販価を全品種据え置き

鉄鋼新聞 6月21日(火)6時0分配信

 東京製鉄は20日、7月契約の鋼材販売価格を全品種で前月比据え置くと発表した。全品種での据え置きは今年2月契約以来5カ月ぶり。国内の建材需要は足元の荷動きが緩慢ながら「下期に向けて着実な改善が期待される」(今村清志常務営業本部長)。鋼板類は「3~4月の市況上昇を受けた大量の輸出引き合いで各国ミルのロールがタイト化。国内ミルの値上げもあり、夏場以降に市況は上昇する」(同)との見方を示した。その上で、中国ミルの生産増減に伴う市況の乱高下は「足元では落ち着いてきた」(同)と指摘。同社は需要見合いの生産を継続し、需給調整に努めるとした。

 7月契約の主な販売価格(ベースサイズ)は、H形鋼がトン7万2千円、ホットコイルが同5万3千円、異形棒鋼が同5万4千円、厚板が同6万3千円など。物件対応や在庫品の販売価格も前月比で据え置き、H形鋼がトン7万4千円、異形棒鋼が同5万5千円、厚板が同6万5千円で20日午後から受注を始めた。
 昨年10~12月に大きく低迷していたアジアの鋼材市況は、中国政府が過剰な鉄鋼生産設備の解消方針を示したことで2月半ばから急騰。急ピッチな上昇が続く中、再び中国ミルで増産の動きが見られ、5月に入り市況は急落した。
 短期間での市況乱高下について、今村常務は「上昇ピッチが速すぎた反動で5月に急落した。ただ、陥没価格の底だった昨年10~12月の水準までは落ち込まず、足元は落ち着いてきた」と指摘。「中国の影響は続くとみているが、足元で一部品種には反発の動きもあり、市況のトレンドは底堅い」との見方を示した。
 同社の輸出商談は現在、ホットコイルがFОB450~470ドル、H形鋼が同490~510ドルどころ。為替の円高に関しては「敷鉄板やGIなど特定品種の鋼板は輸入の動向を注視する必要がある」(同)と述べた。
 同社の6月鋼材生産量は18万トンを予定。うち、H形鋼は8万5千トン、ホットコイルは6万トン(輸出1万5千トン)、厚板は1万5千トンを見込む。

最終更新:6月21日(火)6時0分

鉄鋼新聞