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“負け嫌い”のトヨタよ、来年こそ雪辱を!今年のル・マン24時間レースを振り返る

オートックワン 6/21(火) 13:43配信

アタマが冷えたので、客観的に今年のル・マンを振り返ってみたい。

まずアウディ。今年は全く新しい意欲的なデザインの車両を走らせている。ル・マンではポルシェとトヨタに対し、速さでも燃費でも追いつけなかった。やはりル・マンで勝とうとすれば、速さか燃費でライバルを凌げてないと厳しい。遅い上、給油も1ラップ短かった。

ル・マン24時間を写真で振り返る(画像49枚)

序盤に出たトラブルは運である。ル・マンを見ていると、1チーム一台くらいメカニカルトラブルは出る。序盤に出ることもあれば、中盤のこともあれば、終盤のこともある。だからこそル・マンは3台走らせるのがセオリー。

ちなみに今回、ポルシェもトラブルが出て1台遅れたし、そういった意味からすればトヨタだって同じ。残る1台で勝負です。

ポルシェは速さという点でトヨタと互角か、少し勝っていたように思う。ただ燃費で若干厳しかった。同じ速さなら燃費良い方が圧倒的に有利。おそらく最初のピットインのタイミングでポルシェは「こらマズイ!」と認識したと思う。

私は「こらイケる!」と確信しました。それにしてもトヨタは凄い!さすがハイブリッド命だと感心しきり。

戦略はどうか?

アウディは早々に1台遅れたので、粘るしかなくなった。加えて速さ不足で燃費も悪く打つ手無し。上位陣が潰れるのを待つのみ。今までの日本車の戦い方でしたね。おそらくアウディを応援していた人達は、トヨタとポルシェの勝負がうらやましかったことだろう。今までずっとそうだったからよ~くわかります。

ポルシェは1号車をハイペースで走らせ、2号車は若干抑えて走る作戦だったと思う。これまた1号車にトラブル出てしまったため、2号車がトヨタと戦うことに。1号車が遅れてからの2号車の戦いは素晴らしかった。ただポルシェとしちゃ「厳しい!」。最後まで粘るしかなかったことだろう。

ル・マンの神様が味方したのは…

勝ったのは時の運。ル・マンの神様が味方した。

トヨタは6号車にトップ争いを指示した、と思う。ポルシェとの真っ向勝負である。まずこの戦いからしてカッコ良い!勝つにはこうぢゃなくちゃアカンです。そして5号車はホンの少し抑えて走る指示を出した、と思う。序盤にペース上がらなかったのも、他車との接触などに巻き込まれないような走り方だったからだ。

加えて今年のトヨタは速さで負けておらず、燃費で圧倒していた。想定外だったのは、夜明けに発生した小林選手の接触事故だったと考える。本来ならピット回数で有利だったにも関わらず、接触事故を起こしてしまい緊急ピットインを余儀なくされる。

これで燃費の有利さはチャラに。他のドライバーはノートラブルだっただけにもったいない。

そして小林選手は単独スピンもする。これが決定的でした。グラベルに飛び出すとやはり無傷では済まない。

これまでのル・マンを見ていると、3台走らせた場合、メカニカルトラブルで1台。ドライビングミスで1台遅れるというケース多い。

結果的に5号車のメカニカルトラブルをもう一台でカバーするという戦いを出来なかった。

5号車のトラブルは仕方ないと思う。ル・マンってそんなもの。アウディは序盤、ポルシェは中盤に出たことが、トヨタはゴール5分前に出ただけだ。

関係者は猛烈に悔しいだろうけれど「素晴らしいレースを見せて頂きありがとう!」としか言えないです。かくなる上は、来年こそ雪辱を果たして欲しい。

だからレースって楽しい。来年は神様も笑ってくれるはず!

[Text:国沢光宏]

最終更新:6/21(火) 13:43

オートックワン

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