ここから本文です

栗橋病院の一部移転、白紙撤回を 久喜市議会が決議「拠点病院失う」

埼玉新聞 6月21日(火)10時30分配信

 済生会栗橋病院(埼玉県久喜市小右衛門)の一部機能を加須市へ移転する計画を巡り、久喜市議会は20日の6月定例会本会議で、「移転計画の白紙撤回を求める決議」を全会一致で可決。「移転計画に反対し、現在地または現在地周辺での医療機能の充実と強化を求める請願」を全会一致で採択した。

 決議は全会派代表が提案。決議書によると、同病院は3月23日、同市と市議会に対し、本館病棟の老朽化を理由に、高度急性期医療と急性期疾患の一部医療機能を加須市へ移転する計画を初めて説明した。それに先立って、同病院は3月15日に加須市と覚書を結んでいるが、久喜市議会には事後報告。県済生会副会長の田中暄二・久喜市長にも事前に知らせがなかったとしている。

 提案した市議者らは「市長に事前に知らせない状態で大事を進めることは信頼関係を損う。市議会としては移転計画を白紙撤回し、現在地または同地周辺で新病棟を開設することを求める」としている。

 請願書の請願者は久喜市栗橋医師会支部長や同市区長会栗橋地区会長ら計54人。請願者らは「近隣市町の住民から『拠点病院』を失うことへの不安と戸惑いの声が聞こえる。現在ある救急センター機能の充実発展、診療科の充実を図るべき」と訴えている。

最終更新:6月21日(火)10時30分

埼玉新聞