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縄文期の植物環境学ぶ 朝日・不動堂遺跡再発見事業

北日本新聞 6月21日(火)22時32分配信

 朝日町の国史跡・不動堂遺跡で出土した縄文土器を使って当時の人々の暮らしぶりを探る事業が、20日夜にスタートした。初回は専門家を招いた学習会を開き、約30人が参加。土器の中に残る種子などの痕(圧痕)をかたどりして採取、分析する研究手法や縄文期の植物環境について学んだ。

 「地域と創る、国史跡不動堂遺跡再発見事業」は、朝日町埋蔵文化財施設・まいぶんKANなどでつくる実行委員会(久保貴志会長)が実施する。圧痕採取を通して約5千年前の不動堂・横水地区の植物環境を推測することを目的とし、地域住民に参加してもらうことで郷土にある文化財の価値や魅力を改めて見つめ直す機会にもする。

 学習会は大家庄華遊館であり、総合研究大学院大先導科学研究科助教の那須浩郎さんが「土器の圧痕から探る縄文人の植物利用」と題して話した。不動堂遺跡で出土した土器からダイズの一種の圧痕が確認されたことに触れ、日本海側での記録は非常に貴重だと指摘。縄文人が植物栽培を行っていたかどうかについて、エゴマやシソ、ウルシの圧痕を調べ「今後しっかり検証する必要がある」と述べた。

 8~10月に圧痕レプリカを製作するワークショップを計4回開く。完成品を研究所で分析し、学者を招いて結果を発表してもらう講演会を本年度末に予定している。問い合わせはまいぶんKAN、電話0765(83)0118。

北日本新聞社

最終更新:6月21日(火)22時32分

北日本新聞