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北朝鮮 5回目の「ムスダン」発射実験も失敗=数分間飛行

聯合ニュース 6月22日(水)8時25分配信

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は22日、北朝鮮が同日午前5時58分ごろ、東部の元山一帯で中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル1発を発射したが、失敗したと推定されると明らかにした。

 韓国軍は北朝鮮がムスダンを発射する兆候を把握し、関連動向を注視してきた。

 ムスダンは移動式発射台から発射され、数分間飛行したという。韓国政府の消息筋は「ミサイルは数分間飛行したが、弾道ミサイルとしての最小限の射程にも届かなかった」とした上で、「弾道ミサイルは放物線を描くが、今回は弾道ミサイルとして正常な飛行をしなかった」と説明した。

 北朝鮮は今回を含め計5回のムスダンの発射実験を行ったが、いずれも失敗した。ムスダンに根本的な欠陥があるとの分析が出ている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は3月、早い時期に核弾頭の爆発実験と核弾頭の装着が可能な弾道ロケット(ミサイル)発射実験を実施するよう指示。北朝鮮は4月15日、初めてムスダンの発射実験を実施したが空中で爆発した。

 同月28日も2発の発射実験を行ったが失敗した。5月31日の4回目発射実験の際は車両に搭載された移動式発射台で爆発したと韓国軍は分析している。

 北朝鮮は発射実験失敗の原因を調べ、5回目の実験に乗り出したとみられるが、再び失敗に終わり、金委員長のメンツは丸つぶれとなった。

 韓国科学技術研究院の李春根(イ・チュングン)研究委員は「根本的な技術欠陥であれ、維持補修能力の問題であれ、これほどの欠陥なら1年程度は点検しなければならない状況」と述べた。

 ムスダンの射程は3000~4000キロで、日本全土と米軍基地のある米領グアムまで到達するとみられ、有事の際、韓国に展開される米軍をターゲットにした兵器とされる。

 ムスダンの発射実験の成功により、国際社会の厳しい対北朝鮮制裁を主導する米国に圧力をかけようとした北朝鮮の計画にも影響を与えそうだ。北朝鮮の国防委員会は今月19日、グアムの米空軍基地などを攻撃圏内に収めていると主張する報道官談話を発表していた。

 北朝鮮はムスダンがロシア製の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の「R27」を改造したもののため、性能に問題がないと判断したのか、発射実験もなしに2007年に実戦配備した。

最終更新:6月22日(水)8時28分

聯合ニュース