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LEGO BIG MORL 『NEW WORLD』を作るまでは常に危機があった/インタビュー5

エキサイトミュージック 6/22(水) 13:30配信

 
■LEGO BIG MORL/Best Album『Lovers, Birthday, Music』インタビュー(5/5)

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今でも僕の中で生きてます

――当時はそれまでのLEGOのストーリーの中で、このアルバムを聴いたので受け入れ難かったんですけど、振り返って今、聴くと本当に良いなって思うんです。熟成して良いアルバムになったような気がします。そして、次が2011年12月。3rdアルバムのタイミングになります。

カナタ:ベストからだと「正常な狂気」「Re:Union」か。

――当時、1stと2ndの良いところを混ぜたようなアルバムだなって思いました。やっぱりここでも「新LEGO BIG MORLになった」ってカナタさんが言ってます。

一同:(笑)。

――レミオロメンの前田啓介さんがプロデュースをされていて。

ヒロキ:前田さんからはJ-POPってものを教えてもらいましたね。コード感のにじみ方とか、オルガンの音色とか、めっちゃ勉強になりました。

アサカワ:前田さんはもともとベーシストなので、リズムに関しては本当に学ばさせてもらいました。いろんな面でお兄ちゃん的存在で、楽器を持ってるときもそうですけど、楽器を持たないときも面倒を見てくれて。一緒にいるだけでたくさんの刺激をもらいましたね。『Re:Union』の中に「雨のタクシー」っていう曲があるんですけど、これはすごく演奏するのが難しくて。シャッフルビートと言うんですかね? 跳ねてる感じなので、そういうビートの出し方は、それまでの自分の体の中にはなかったので、それを前田さんがじっくり教えてくれて。自分でもビートを弾きながら、「ここ!」とか言って、丁寧に教えてくださったので、そういうものは今でも僕の中で生きてますね。

――もう皆さんは忘れてしまってるかもしれないのですが、このときのインタビューで、ちょっと皆さんの足並みが揃わない時期があったのでは?っていう感じの話をしていて。このあとにヒロキさんの怪我という、外的な要素でのバンドの危機みたいなのは来るですが、そうではなくて内的な危機というか、そういうものってこれまであったんですか?

ヒロキ:2枚目のアルバム以降は毎回あったんじゃないかな? 『Mother ship』、『Re:Union』あたりの頃は常にありました。逆に『NEW WORLD』からは無いかも。

――先程からも言ってますが、前半というか、『NEW WORLD』までは、曲の振り幅がだいぶありましたよね。皆さんが毎回、新しいと言うくらい。

ヒロキ:かっこいいことを全部やりたいみたいになっちゃってたのかもしれないですね。

――前の作品で右に振り切ったら、次の作品で左に振り切るみたいな。

ヤマモト:そうなんですよね。結局、「右行きたいの? 左行きたいの?」みたいな感じで、自分たちのカラーが見えづらくなってたんですよね。自分たちはやりたいことを追求してかっこいい音楽を作ってる。でもそれを外から見ると、よく言えばふり幅が広いけど、悪く言えば何をやりたいかわからないみたいになっていて。「じゃあ、俺たちは自分たちの思うかっこいい曲をただ単に作るだけではいけないのか?」とか、その辺の葛藤から曲作りが上手くいかなくなったり、バンドの雰囲気が悪くなったり、ていうこととかを繰り返して。そういえば、大ちゃんが音信不通になったこともあったな。

――それはいつ頃の話なんですか?

アサカワ:いつ頃だろ……覚えてないです。だいぶ落ちてたんで、あんまり覚えてないんです。何にも考えてなかったですね。もう記憶に残らないぐらいですから。無になってましたね。

――そのぐらい迷っていたと?

アサカワ:そうっすね、ありましたね、確かに。


そこからは現在に至るまでブレてない

――この次が、(2012年11月リリース)になるんですが、これもまた『Re:Union』の反動で、原点回帰してる一曲なんですよね。

ヒロキ:この曲はこれまでのアルバムには収録されてなくて、今回のベストで初めてアルバムに入ります。久しぶりに4人だけで作った曲ですね。

――それで、この4人のモードでこのまま行くのかな?と思ったら、ヒロキさんの事故が起こってしまって。でも、それが転機となって次のからへという流れになって行きます。もう最近のことになってくるので、皆さんの記憶も鮮明になってくると思うんですが、名前もLEGO BIG MORLと大文字になって、新しいLEGOの方向性みたいなのが固まって行きます。このモードは今につながっていますよね。

ヒロキ:もうこれで行くというか。

カナタ:確立しましたね。

ヤマモト:それまでさんざんいろんなことを試してきて、「knock to me」で原点に戻るというのも経て、事故というきっかけもあり、そこで、「俺たちはこれでやっていこう」というスタイルが見つかった。そこからは現在に至るまでブレてないですね。

――振り返るとあの事故は、危機じゃなくて、好機だったんじゃないかって。ご本人的には辛かったとは思うのですが。

ヒロキ:でも、そうでも思わんとやってられへん。

――今回、ベスト盤に17曲入ってるんですけど、新曲も入れると事故以降の曲が6曲入っていて。最近の2年の曲が割合的に多いんですよね。

ヒロキ:やっぱり最近のモードでライブをやることを想定してるから、それは避けられへんというか。

――初めて聴いたときも「RAINBOW」は大きく何かが変わった気がしましたが、やはり振り返ってもこの曲はLEGOの転機の曲になりましたよね。

カナタ:それまでは僕たちはタイトな音楽をずっとやって来てたんで、こういう広がりのあるスタイルの音楽は初めてだったし、憧れてたところもあったです。やってみるまでは自分たちには似合わないのかな?って思っていたんですけど、やってみたら今はもう核となる曲になって。書いてるときは何の迷いもなく、スラスラ書けたんですよね。それまでの4人でスタジオに入って作るというスタイルではなく、自分一人で曲と向き合いながら作ったので、何に縛られることもなく、今、自分が思ってる音を出してみようと思ってできたんで。

――こうやってこれまでを駆け足で振り返ってみましたが、これからのLEGOはどうなるんでしょう?

ヒロキ:大きな野望みたいのを言ったほうが本当はいいんでしょうけど、この一年は10周年イヤーということで、僕らにしては珍しくちゃんと順序立てて活動しています。実は、もう見据えてるゴールもあって。そこでは必ずお客さんに喜んでもらえるようなことを準備しています。だから5年後、10年後はどうですか?というよりも、この10周年イヤーを最後のチャンスと思うくらい気合入れて、自分たちとしては結構ハードルの高いゴールを切れるように1年間頑張ります。って、めっちゃ堅実な答えしか言えないですけど(苦笑)。でも、俺ら次第なんで、とにかくこの一年は頑張ります。

最終更新:6/24(金) 1:30

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