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LEGO BIG MORL 小林武史プロデュース作は一番“スルメ”なアルバム/インタビュー4

エキサイトミュージック 6/22(水) 13:30配信

 
■LEGO BIG MORL/Best Album『Lovers, Birthday, Music』インタビュー(4/5)

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やりたいこと全部詰め込めれた

――では、ここからはLEGOの歴史を振り返るということで、これまでエキサイトミュージックに掲載された10回のインタビューを見返しながら、当時のことを思い出してもらおうと思います。初めての取材は2009年1月で、今から7年前。1stフル・アルバムのタイミングでした。

ヒロキ:インタビューでも言ってますけど、合宿をしましたね。あれは大きかったですね。

――ヤマモトさんは「前のアルバムに比べて、進化できたと思います」って言っていて、ヒロキさんは「入口の広いポップなアルバムになった」とおっしゃってるんですけど、今思うと『Quartette Parade』ってどんなアルバムですか?

カナタ:やりたいこと全部詰め込めれたって感じですかね。

ヒロキ:確かに。衝動であんな高いとこまで行けたんやなって思える。

――「レコーディングのスケジュールがすごく短くて」みたいな話をしていて、でも「一気にやったんだけど、終わった後聴いてみたらいいアルバムだった」と。

ヒロキ:大阪に住んでたっていうのもあるんでしょうけど……あっ、(そのときの自分が)24歳って言ってる。

カナタ:俺らに24なんていう時期あったの?(笑)。でも、人生で初めてのフル・アルバムだったんでね、結構不安やったんですよ。

ヒロキ:プロデューサーもおらず、音楽的にはこの4人だけでやったので、それは自信になりましたね。

――次は2ndシングル(2009年7月)のタイミングで取材させてもらっています。この曲も今回のベストに収録されていますが、この時もアサカワさんが「今までLEGOにはなかった」って言っていて。ヤマモトさんも「メンバーそれぞれ新たな一歩を踏み出せると思います。成長出来たと思います」っていう話をしていて。前のリリースから半年しか経ってないんですけどね。

カナタ:初めてプロデューサーという方に入ってもらって作った曲ですね。自分の限界を超えた曲だった。「まだ! 今のメロディは40点」とか言われながら、引き上げてもらいました(苦笑)。成長できた曲ですね。

――その後も何人かのプロデューサーさんとご一緒しますよね。

カナタ:皆さんまた全然スタイルが違うんですよ。その都度、自分たち4人だけじゃ出せないエキスを入れてもらったというか。勉強になりました。

――当時、カナタさんは「この曲はメンバー全員が前を向いて、外に届けることだけに力を注ぐことが出来るので、受け取ってもらいやすいんじゃないか」って話してますね。

カナタ:ホンマにこの「溢れる」は、僕たちの描いているスケールがぐっと広がった曲でしたね。


自分の範囲を超えた世界を描いていた時期だった

――次のインタビューが2010年9月。2ndフル・アルバムのタイミングです。当時は言えませんでしたが、実は、あまりに楽曲の印象が変わってしまって、受け止めきれなかったことを覚えています。今聴くと、良いアルバムだなって思うんですけど。

ヒロキ:これまでで一番作るのは大変だったけど、一番“スルメ”なアルバムだと思います。

――噛めば噛むほど味が出る(笑)。

ヒロキ:今回のベストにも入ってる「バランス」とか「大きな木」って、今でもライブでやるとすごい力を発揮してくれるんですよ。けど、それを作るのにすごく苦しんだ記憶があって。そんなに瞬発力のある曲だとは思わないんですけど、説得力があるんですよね。

――なにがそんなに大変だったんですか?

ヒロキ:“Quartette Parade 2”みたいな感じにはしたくないって話から始まったんですけど、「じゃあ何すんの?」って時に、答えが全く見当たらなかった。

――当時の印象では、ここで一気に色んなことを変えようとしてきてるというか、ちょっと背伸びしているというか、そういう印象があったんですけど。ご自身たち的にはその辺ってどうですか?

ヒロキ:たぶんその通りなんじゃないですかね。背伸びはしてたし、まあ1回くらいはしとかないと、と思います、今思えば。手の届く範囲だけでやってても仕方ないとも思うし。

カナタ:プロデュースが小林武史さんで、素晴らしいメロディーメーカーだし、プロデューサーじゃないですか。その人を前にものすごいプレッシャーで……。僕らもそれまでよりも、より歌に寄った曲作りに変化して行った時期でもあったので、メロディを作るのはホンマに苦労しました。それから、僕ら4人以外の音がサウンドに混ざることには、自分でも最初「え?」っていうところもあって。やっぱり「異物やな」って。正直に僕も当時はアレンジされた曲を聴いて「こんなふうになってしまうのか……」って思ったこともあったので、そういう意味では背伸びというか、自分の範囲を超えた世界を描いていた時期だったんでしょうね。でも、俺、今でもこのアルバムはめっちゃ聴くんですよ。全体にストーリーがあるというか、まとまった良い一枚やなって思うんです。確かに、当時は周りからも「1stの方が良かった」とかいう声は聞きましたけどね。

ヤマモト:自分たちとしてはサウンドの根底は何も変わってないって思ってたし。だから、そんなふうに言われると「そういうつもりでないねんけど」って感じでした。

最終更新:6/24(金) 1:30

エキサイトミュージック

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