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北朝鮮の6発目「ムスダン」 最も長い400キロ飛行か

聯合ニュース 6月22日(水)11時17分配信

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が22日午前、東部の元山付近から中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイル2発を相次ぎ発射した。1発目は失敗したと推定される。2発目についてはまだ分析中だが、約400キロとこれまで計6回の「ムスダン発射」で最も長い距離を飛んだようだ。

 5時58分ごろに発射された1発目は150キロほど飛行したが、空中で爆発したと推定される。韓国政府の関係者は「飛行中にいくつかの破片になったことが分かった」と話した。

 韓国軍合同参謀本部によると、2発目は8時5分ごろ発射され、約400キロ飛行した。韓国と米国の軍当局が分析を進めているという。

 ムスダンの射程は3000~4000キロで、日本全土と米軍基地のある米領グアムまで到達するとみられ、有事の際、韓国に展開される米軍をターゲットにした兵器とされる。

 北朝鮮はこの日までにムスダンとみられるミサイルを4発発射しているが、いずれも失敗した。この日発射したミサイルがムスダンならば5~6発目で、5発目も失敗したことになる。6発目はこれまでの発射実験で最も長い距離を飛んだ。

 韓国国防部はこの日の北朝鮮の発射について、「弾道ミサイル技術を利用したすべての発射行為を禁じる国連安全保障理事会決議に明白に違反した行為」と非難した。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長はこの日、発射実験を視察したとされる。

 金委員長は3月に「早いうちに核弾頭の装着が可能な弾道ロケット(ミサイル)発射実験を実施せよ」と指示。北朝鮮は4月15日に初めて「ムスダン」を発射し、同月28日も2発を発射したが、すべて失敗した。5月31日に発射した1発は車両に載せた移動式発射台で爆発したと、韓国軍当局は分析した。

 今回の発射の意図について、北朝鮮外務省のチェ・ソンヒ米州局副局長高官が国際会議「北東アジア協力対話(NEACD)」に出席するため中国を訪問しており、これに合わせミサイルを発射し国際社会の関心を引こうとしたとの見方がある。4発目が発射された先月31日には、金委員長の側近とされる李洙ヨン(リ・スヨン)朝鮮労働党副委員長が大規模な代表団を率い訪中していた。

 また今回は、朝鮮戦争が起きてから66年となる6月25日と、同29日に北朝鮮で開催される最高人民会議を念頭に置いているとの分析もある。

最終更新:6月22日(水)11時33分

聯合ニュース