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“ヤクザ”に“障がい者プロレス”に“泡沫候補”…異色題材ドキュメンタリー3選

dmenu映画 6/22(水) 20:00配信

事実は小説よりも奇なり――。下手なフィクションよりもずっと独特の世界を題材にした、異色のドキュメンタリー映画があります。世の中には自分の知らない世界がまだまだたくさんあるんだなと、気づかされる作品ばかりです。

1.ヤクザも辛い…!?『ヤクザと憲法』(監督:土方宏史、2016年 全国順次公開中)

大阪の指定暴力団・二代目東組二代目清勇会に100日間密着し、ヤクザの身に降りかかる“人権侵害”を映し出す。銀行口座が作れず子供の給食費が引き落とせないと悩むヤクザ、自動車保険の交渉がこじれただけで詐欺や恐喝で逮捕されてしまうヤクザ。脅威を社会から消し去るにしても現状のやり方は正しいのか、という問いを投げかける。

撮影は「顔へのモザイクは原則かけない」というルールで行われているため、ヤクザたちが素顔を晒して登場するのにまず驚きます。さらになにやらヤクザ同士で犯罪の匂いのするやり取りをしているシーンも。この映像が世に出たことが奇跡と言えましょう。「アウトローを失くすために法はどうあるべきか?」と考えさせられるのはもちろん、ヤクザの日常風景が見られるという点でも十分に興味深いもの。結構普通のものを食べて暮らしているようです。

2.闘志に圧倒される”障がい者プロレス!” 『DOGLEGS』(監督:ヒース・カズンズ、2015年公開)

25年の歴史を誇る障がい者プロレス団体「ドッグレッグス」を追ったドキュメンタリー映画。設立当初からリングに上がるスター選手、脳性麻痺のサンボ慎太郎は、引退をかけた試合の相手として、「ドッグレッグス」の健常者レスラーであるアンチテーゼ北島を指名する――。

障がい者プロレスは、「障がい者同士」だけでなく、「健常者VS障がい者」の試合も催されます。身体機能の面で圧倒的に不利な障がい者レスラーが、一方的に健常者レスラーに猛攻を受ける展開も、本作では容赦なく映されています。そういったシーンは、「見てはいけないものを見た」ような後ろめたい気持ちを起こさせます。このような”ショック”を与え、観客に普段目を背けている障がい者の存在を問いかけることこそが、この映画の「悪趣味」「不謹慎」を超えたパワーと言えるかもしれません。闘志をむき出しににするサンボ慎太郎の姿に、きっと”障がい者”のイメージが崩されるのではないでしょうか。

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最終更新:6/22(水) 20:00

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