ここから本文です

金星の海と大気を吹き飛ばしたのは「強力な電子風」だった:最新報告

sorae.jp 6月22日(水)9時0分配信

大きさも密度も地球に似ているのに、そのアツアツな表面温度のせいで生命の存在の可能性が低い「金星」。しかしその金星も、以前は水を保持できるほど冷えた惑星だったと想定されています。そして新たな研究報告によれば、金星で海を作っていた水や大気は「強力な電子の風」によって宇宙へと吹き飛ばされてしまったと報告されているんです。
 
そのシナリオはこうです。まず火星にあった水が大気中に上昇すると、その水は太陽光によって水素と酸素に分解されます。すると、水素は質量が軽いので金星の重力から簡単に離脱してしまいます。そして、酸素は電子の風によって宇宙空間へと吹き飛ばされたというのです。
 
NASAのゴダード宇宙飛行センターに務める科学者のGlyn Collinson氏は、「例えばあなたが金星大気の上方の酸素イオンだとしたら、見えない手で宇宙空間へと吹き飛ばされてしまうでしょう」と語っています。さらに金星探査機「ビーナス・エクスプレス」からのスペクトロメーターにより、金星の電子の風は地球の5倍も高速なことが判明します。
 
「金星の電子の風がどうしてこのように強いのか、その理由はよくわかっていません。しかし、それが金星に何らかの影響を与えた可能性があります」
 
これまで、金星の大気中に含まれていた酸素は岩石に吸収されたり、あるいは太陽風によって吹き飛ばされたものと考えられていました。しかし今回の新たな説によると、金星の酸素は自身の強力な電子の風により吹き飛ばされたようなのです。
 
今回の研究により、金星だけでなく太陽系のさまざまな惑星においても、その水分や大気の組成についての研究が進むものと思われます。このような話を聞くたびに、地球の地上に十分な水分と酸素が存在していることが奇跡のように思えますね!

最終更新:6月22日(水)9時0分

sorae.jp

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

暗闇で光るサメと驚くほど美しい海洋生物たち
波のほんの数メートル下で、海洋生物学者であり、ナショナルジオグラフィックのエクスプローラーかつ写真家のデビッド・グルーバーは、素晴らしいものを発見しました。海の薄暗い青い光の中で様々な色の蛍光を発する驚くべき新しい海洋生物たちです。彼と一緒に生体蛍光のサメ、タツノオトシゴ、ウミガメ、その他の海洋生物を探し求める旅に出て、この光る生物たちがどのように私たちの脳への新たな理解を明らかにしたのかを探りましょう。[new]