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熊本悲痛 地震に続いて記録的大雨 復興どうしたら・・・

日本農業新聞 6/22(水) 12:30配信

 熊本県を中心とした記録的大雨は、熊本地震からの復興を続ける産地に追い打ちをかけた。

 御船町の米農家、野田貴久さん(63)は豪雨の弱まった21日早朝、用水路を見回ると数カ所が土砂で埋まって土砂が水田へ流れ込み、ほとんどの水田が崩落していたという。「もう、どぎゃんしたらいいか分からん。田んぼを確認したくない。こんな被害が続いたら、心が折れそうだ」とため息をつく。

・水田が崩落 心が折れる イチゴ加工 再開の矢先

 1時間降水量が、観測史上最多を記録した甲佐町。米麦を栽培する長野次郎さん(29)は「これまで経験したことのない雨で、あぜを越えるほど水があふれた。地震と大雨で、もうダブルパンチだ」と嘆く。

 阿蘇市で「あか牛」の繁殖和牛7頭、水田10ヘクタールなどを経営する犬飼忠綱さん(42)は「(2012年の)九州北部豪雨を思い出した」と振り返る。「地震で放牧地に亀裂が入っているだけに、地盤の緩みが心配だ」と不安げだ。

 地震で阿蘇大橋が崩落し、今回の大雨で崖崩れが起きた南阿蘇村立野地区では国道が封鎖され、集落は孤立する。阿蘇いちご畑木之内農園の木之内均さん(54)は、熊本市に避難しており孤立は免れたが、農園に戻れない状況だ。「復興に向けてジャムなどの販売を再開した矢先に道路がふさがるとは・・・。農園に戻れる見通しは立たず、出荷もできない」と途方に暮れる。

 熊本県は21日、災害対策本部会議を開催。熊本市や宇城市、南阿蘇村、御船町など地震の被害が大きかった場所を中心に土砂崩れが発生した。21日午後1時半現在で、全壊2棟、一部破損3棟、床上浸水128棟、床下浸水419棟を確認、農業被害の確認も進めている。

 長崎県も20日夜、大雨被害を受けて災害警戒本部を設置し、情報収集を急いだ。

日本農業新聞

最終更新:6/22(水) 12:30

日本農業新聞