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大正時代創業の老舗温泉旅館、佐賀嬉野の(株)観光ホテル元湯が破産

東京商工リサーチ 6月22日(水)12時6分配信

 (株)観光ホテル元湯(TSR企業コード:930065670、法人番号:3300001004710、嬉野市嬉野町下宿乙2202-8、設立昭和38年12月、資本金1000万円、細川久社長)と、関連の(有)元湯温泉(TSR企業コード:932064973、法人番号:1300002006336、同所、設立平成3年6月、資本金300万円、福田由美社長)は6月7日、佐賀地裁武雄支部より破産開始決定を受けた。両社の破産管財人には焼山敏晴弁護士(焼山法律事務所、佐賀市唐人1-6-1、電話0952-28-9795)が選任された。
 負債は、観光ホテル元湯が債権者67名に対して7億750万円、元湯温泉は債権者9名に対して5億1690万円、2社合計12億2440万円。
 観光ホテル元湯は、大正時代創業の老舗温泉旅館で、立地条件にも恵まれていた。部屋数は和室22室、展望家族湯付き特別室3室を有し、平成10年には当時人気テレビ番組だった「料理の鉄人」に料理長が出演して勝利したことで知名度も高まっていた。
 ピーク時の平成5年7月期には約7億1600万円の売上高を計上。13年4月には本館をリニューアルして名称を「名湯日本の宿 元湯」から「逢花の宿 元湯白珪」へ変更していた。しかし、15年7月期以降は景気低迷の影響によって嬉野地区への観光が客減少したため業績も下降線をたどり、近年は約3億円の年間売上高にとどまっていた。
 売上低下に伴い収益性も悪化していたうえ、大口設備投資に対する借入の返済負担が重荷となっていた。金融機関より返済猶予を受けるなどしてしのいできたが、26年3月には佐賀県信用保証協会より代位弁済を受け、同年12月には嬉野市より差押を受け本社不動産の不動産競売開始決定を受けるなど厳しい資金繰りが露呈。その後、事業継続の見通しも立たず28年2月7日、事業を停止し破産申請の準備に入っていた。
 元湯温泉は観光ホテル元湯に連鎖した。

東京商工リサーチ

最終更新:6月22日(水)12時6分

東京商工リサーチ