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<ピノ>ヒットの理由は40年変わらぬ“黄金比” 社外秘を公開

BizBuz 6月24日(金)11時0分配信

 森永乳業を代表するアイスブランド「ピノ」が今年で発売40周年を迎えた。それまで国内になかった一口サイズのアイスで市場に革命を起こし、ロングセラー商品として今では年間約11億粒を販売するまでに成長し、昨年は同ブランド過去最高の売り上げを記録した。練乳を使用したなめらかなバニラアイスを口溶けのよいチョコでコーティングし、口の中で溶け合う絶妙な感覚が最大の魅力だが、そこには40年間変えていない社外秘の“黄金比”があるという。同社第1営業本部冷菓事業部の蓮沼裕二さんに話を聞いた。【大類洋輔】

【写真特集】40年変わらぬ形と食感

 1970年代、売り場に置かれたアイスは、カップ、バー、コーンタイプがメーンだった。当時の開発担当者は国民に愛される新しいタイプのアイスを提供したいという思いで、アメリカに視察に訪れ、そこで見つけたのが小粒タイプのアイスだった。商品開発では、「チョコとアイスが絶妙なバランスで楽しめるというところを商品の軸にしたので、形や味は開発する上で重要なところで、設備を一から作った」という。

 絶妙のバランスとは、アイスとチョコが口の中で絶妙に溶け合うポイント。バニラアイスとチョコの比率にこだわり、徹底的に試作を繰り返した。その結果、見つけ出した黄金比(重量比)が8:2だった。「ピノを口の中に入れると、まずチョコが体温で溶け出していって、中のバニラアイスも同時に溶ける。アイスとチョコを同時に楽しめる絶妙な“黄金バランス”。これが7:3になると、チョコが最後まで口の中に残ってしまうとか。逆にチョコが薄すぎると、チョコの味が感じられなくなる」という。アイス8にチョコ2という重量比のバランスが生み出す口溶け感がヒットを確実なものにした。

 ただ味については40年間ずっと同じだったわけではなく、ひそかに小さな改良を加え続けている。「時代に合わせて、ちょっとチョコとアイスの味を微調整している。例えばチョコの“カカオ感”を少し上げたり。いつも定点調査を実施して(絶妙と感じるバランスを)判断している」と明かす。「毎年その微妙なところの味と向き合って、変える変えないと検討するところは案外大切なところかなと。ここをしっかり、真摯(しんし)に向き合っていくというところがブランドを上げていく上で一番大事なところだと思っている」と“舞台裏”を明かす。

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最終更新:6月24日(金)11時0分

BizBuz

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