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参院選出陣式を見た大学生の思い 雰囲気に違和感、具体的政策もっと

福井新聞ONLINE 6月23日(木)8時15分配信

 若者不在、ちょっと心配―。18歳選挙権が適用される参院選が公示された22日、福井選挙区の候補者の出陣式に大学生4人が初めて飛び込んだ。想像以上に多い参加者の中で同年代や女性はごくわずか。会場の雰囲気に違和感を覚えつつも、熱気は感じ取った様子。「決意だけでなく、具体的な政策や、実現の道筋をもっと聞かせてほしい」と今後の舌戦に目を向けた。

 今井利奈さん(21)は候補者や応援弁士のあいさつを聞き、「北陸新幹線や舞鶴若狭自動車道などインフラ整備に力を入れている印象。語気を強めたり感情に訴えるのが上手で、古里を良くしたいという意気込みを話していた」。2014年の衆院選で各党のマニフェストを読み比べたが抽象的で分かりにくかった。今回の出陣式では候補者が語り始めるまでに約50分かかった上、「当選したらどうするかが分かりづらく、本人の話をもっと聞きたかった」と物足りなげな様子だった。

 岩本清澄さん(20)は、若者というキーワードがほとんど話に出なかった点が気になった。他党の批判に終始した応援弁士もいて、「聞いていていい気持ちがしない。批判より自分はこうすると語ってほしい」。何度も繰り返された候補者の実績や故郷の話は印象に残ったが、聞きたいのはやはり具体的な政策。「新幹線や原発が大事なことは誰が考えても同じ。地方創生のためにこう考えている、若者のためにこう考えているなどが聞けると、選ぶ側にとって一つの視点になる」と指摘した。

 「生活者のために」と訴える候補者に、「私たちにも目を向けてくれそう」と期待したのは湯場穂乃佳さん(20)。最も関心がある消費税について第一声では聞けずじまいで、「生活者のためというなら、まず関係するのは消費税のはず。全く触れずに、どうするんだろう」と首をかしげた。

 「若い人たちも含めて年金制度は安全だ、安心だ、そう思ってほしい」との呼び掛けにも、「どうやって安心させてくれるのか(道筋が)聞きたかった」とひと言。「若者がちゃんと政治に関心を持たないと、お年寄りだけで考えていてもどうしようもない。選挙権を持っている全ての人が真剣にならないと」と思いを新たにした。

 政治や選挙には関心がないと言っていた黒澤竜聖さん(20)は出陣式を初体験し、「今までは何とかなると思っていたけれど、任せっぱなしで大丈夫かなって(政治への)期待値が下がった」とぽつり。気を取り直すように「不安も関心を持つきっかけになる。無関心よりましですよね」。

最終更新:6月24日(金)15時40分

福井新聞ONLINE