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低糖質商品相次ぐ 健康意識高まり受け 専用ロゴも

日本農業新聞 6/23(木) 12:01配信

 健康意識の高まりを背景に、食べ物の糖質を緩やかに減らす「ロカボ」商品の裾野が広がっている。従来のスイーツだけでなく、総菜や弁当などにも拡大。フルコースを「ロカボ」で提供するレストランも出てきた。この取り組みを推進する団体では、専用ロゴマークを作り、商品への普及を促すなど、食の新たな分野として期待が高まる。

 トレーニングジムを運営する「ライザップ」(東京都新宿区)は、糖質を抑えた総菜7種類が入った詰め合わせセット(4104円)を、同社のオンラインショップで扱い始めた。今月10日から販売を始め、わずか10日足らずだが「大好評」と手応えをつかむ。

 肉メインが4種類、魚メインは3種類で、1食の糖質を9グラム以下に抑える。例えば、国産鶏のムネ肉を使った唐揚げは、糖質を抑えるため、使う粉にこだわった。いずれも電子レンジで加熱すれば、すぐに食べられる。同社は「1日1食でも糖質を抑えるだけで、体質改善につながる」と話す。

 高級スーパーの成城石井も今月から「ロカボ」を意識した弁当を一部店舗で売り出した。たけのこの土佐煮や鶏モモ塩焼き、豚バラしぐれ煮など12品目が入るが、糖質量は36.4グラムで、食塩使用量も3グラム以下に抑えた。

 日々の食生活に継続して「ロカボ」を取り入れてもらおうと、一品で食事が完結できる弁当に着目した。高菜チャーハンとマーボ豆腐の入った中華弁当も販売する。レストランのリビエラ青山(東京都港区)では7月15日に「ロカボ和会席フルコース」を予約制で提供する。価格は1万2000円。糖質が高いとされる米を使うが、糖質量は31.3グラムに抑えたメニューだ。敷地内にあるスポーツクラブの利用者など、健康に気を使う客に売り込む。まだ空席はあるが、「思っていたよりも予約ペースが速い」と話す。

 先行して商品化が進む、スイーツ分野での動きは衰えない。

 デザートの製造販売をするモンテール(東京都足立区)は今月からプチシュークリ―ムとプチエクレアの販売を始めた。糖質を大幅にカットできる、糖アルコール「エリスリトール」を使う。

 食品メーカーなどは、この動きを商機と捉える。メーカーの他、小売店など30社が加盟する、食・楽・健康協会(東京都港区)は、ロカボ商品を表す安心・信頼のマークを作成。既にマークを付けた商品も出回り始めた。

<ことば> ロカボ

 「ローカーボハイドレート」の略。1食当たりの糖質量を緩やかに抑え、糖質制限の基準を満たせば、食事量の制限はしないという考え方。一部医師などが提唱している。

日本農業新聞

最終更新:6/23(木) 12:23

日本農業新聞