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コマツ、タイに訓練施設-現地代理店の人材育成、顧客対応を強化

日刊工業新聞電子版 6月23日(木)14時59分配信

 コマツはタイに、現地代理店などの人材育成を支援する訓練施設を7月に新設する。トップシェアを握るアジアの建設機械市場での競争力を高めるために活用し、建機やサービスの拡販につなげるのが狙い。投資額は25億円で、整備や修理に必要な技術を学ぶスペースを設ける。アジアの建機や鉱山機械の需要が低迷する中で、コマツはシェア拡大を重視しており、訓練施設で顧客対応を強化する。

 コマツはバンコクの郊外に、訓練施設「アジア トレーニング&デモンストレーションセンタ」を開設する。敷地面積は約7万7400平方メートル。運転操作の訓練エリアのほか、教室などを整備する。当初は15人の担当者が対応する。

 2016年は27コースの研修を用意し、17年には50コースに拡大する予定。バンコク郊外の工場や代理店とも連携しながら、研修の質を高める。代理店の担当者を育成するのに加えて、顧客のオペレーターも受け入れて、建機の操作方法や安全対策を学べるようにする。

 アジアなど地域では人材育成に取り組めるのは大規模な代理店に限られ、担当者のスキルを高める環境が整いにくいという。

 コマツは代理店の人づくりを進めるための部署を14年に設置している。新設する同センタをアジアの訓練施設に位置づけて、担当者の顧客対応力を高める。

 4月からスタートした3カ年の中期経営計画ではアジア市場で競合他社を引き離すことを基本戦略の一つとして打ち出していて、訓練施設の活用を通じて建機などの販売力強化を狙う。

 また、日立建機もシンガポールなどに研修施設を設けている。各社のアジアでの人材育成に向けた取り組みが進みそうだ。

最終更新:6月23日(木)15時6分

日刊工業新聞電子版