ここから本文です

「UACJ金属加工の事業戦略」〈八坂社長〉=3社統合、自動車・熱ビジネスに注力

鉄鋼新聞 6/23(木) 6:00配信

 ナルコ岩井、ニッケイ加工およびナルコ恵那の3社統合によって名実ともに加工品事業の中核会社となったUACJ金属加工。自動車分野、熱ビジネスに主眼を置いて、新製品開発などにまい進している。新体制による社内の変化や今後の展望を八坂洋司社長に聞いた。(遊佐 鉄平)

――4月1日付で新“UACJ金属加工“として始動した。
 「ナルコ岩井とニッケイ加工の2事業会社の統合は、UACJ誕生のころから考えていたもの。これにナルコ恵那を加えて、3社を1社にまとめたことで会社規模も大きくなった。これにより、設備投資や人員などの経営資源の有効活用が可能となり、優先順位も明確になる」
 「同日付で営業体制にも変化を加えた。これまでは各工場に営業を置いていたために有機的な情報交換ができていなかったので、これを東京と大阪に集約した。さらに“産業機器““建材““工芸施設“の大きく三つの分野の中で、それぞれユーザーに合わせた営業体制に切り替えた。例えば自動車部材でいえば、これまで広島など複数の工場が部材ごとに個々に営業していたが、今後は自動車という切り口で全社が一体となった営業を展開する」
――足元の景気の動向をどのように感じているか。
 「今期はグループの中期計画の中間年であり、スケジュール通りの目標達成が求められる1年だ。しかしながら、20年の東京オリンピックに向けて盛り上がると見ていた建築需要がなかなか動き出してこない。また、産業機械関係もプラントの更新需要などが鈍く、全体的にムードがよくないと感じている」
――中期計画では成長のテーマに“自動車“と“熱ビジネス“を挙げた。それぞれの事業環境は。
 「自動車については、我々はバンパーなどの構造部材やヒートシンク、燃料部材など幅広い製品を扱っている。そういったユーザーを抱える中で、最近は軽量化ニーズが国内外で強まっている。特に日本よりも米国が先行しており、我々の国内のユーザーも『米国でほしい』という要求が強くなりつつある。この動きが国内にも普及していけば、ビジネスチャンスが広がると考えている」
 「熱ビジネスは、自動車や鉄道車両といった輸送機関連に加えて太陽光発電設備の冷却器が期待している分野だ。設備の大型化が進んでいく見通しにあり、そこへ我々の製品を投入していきたい」
――米国の供給拠点としてホワイトホールがグループ入りした。どのような連携策が期待できるか。
 「北米ではグループ全体で自動車マーケットへの取り組みを強化するという方針を掲げている。ホワイトホールは自動車部材の製造に特化したメーカーで、米BIG3をはじめ現地の自動車大手に製品を供給している。実際に視察したが、工場運営や製造ノウハウなどレベルが非常に高い。グループ全体で連携をしながら、当社の北米拠点など既存工場にノウハウを移植していきたい」
――海外ではアジアにも拠点を構えている。
 「我々の展開している中国、タイ、インドネシアの3カ国はそろって景気減速下にあるため、我々としても厳しい環境にあると認識している。これら地域では家電向け比率が高いが、主たるユーザーである日系家電業界に再編ムードがあり、これが今後どのような影響を与えるかの見極めが必要。その中でも収益を出せるように新製品開発などに取り組んでいく」
――そのほか取り組むべき課題は。
 「ナルコ郡山を含めて国内に8工場を持つ大所帯になったが、システムの管理はまだばらばらだ。これからできるだけ早いタイミングで、販売管理や生産管理など各種システムを一体化していきたい」
 「また営業体制を切り替えたことで収益状況のスクリーニングも進んでいる。各工場の生産品目再編による生産効率化を進めてコスト競争力強化に取り組むほか、不採算案件に対する営業強化を進める」

最終更新:6/23(木) 6:00

鉄鋼新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。