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昆虫に苦手意識を持つ子どもたちが増加中、昆虫と触れ合うことが持つ意味

ベネッセ 教育情報サイト 6/23(木) 14:00配信

近年、都市部を中心に自然が失われたり、子どもたちが屋内の遊びに移行したりする傾向が強まっています。これにより、昆虫に苦手意識を持つ子どもたちが増加しているのです。昆虫と触れ合うことが持つ意味や、苦手意識を少しでも緩和するにはどのような手立てがあるのでしょうか。「ぐんま昆虫の森」の筒井学さんに聞きました。

保護者の世代から自然体験が少なくなっている

「子どもの自然離れが深刻化している」といわれていますが、実は今の保護者の世代から自然離れは始まっています。そのため、家庭でなかなか自然に出て行く機会をつくれないし、自然との触れ合い方を教えられないといった問題が出始めました。こうした状況を受け、ぐんま昆虫の森では、家庭で参加できるような数々のイベントを設け、お子さんだけでなくご家庭全体で自然を楽しめるような体験活動を大切にしています。

では、自然を体験することには、どんな意味があるのでしょうか? 私は、4つの意義があると感じています。

1つ目は、情操教育による人格形成につながる効果です。自然を美しいと感じる心や、足元にある小さな生命を発見する喜びは、子どもの心を育んでいくと思っています。

2つ目は、謙虚さを学ぶことです。大きな自然の力を感じると、「自分は自然の中の小さな生物にすぎない」「自然に生かされているんだ」ということを実感します。人間の存在を俯瞰(ふかん)することができるのです。

3つ目は、自然や虫の特徴を覚えて、危険か否かなどを判断して行動する「生きる力」を育むことができることです。これは、社会を生きていくうえで有効な力だといえるでしょう。

4つ目は、生命の尊さを感じることができることです。自然の中にいると、生死を間近に感じます。いまの日本では、生死を教えることはとても難しくなっています。バーチャルの中での体験が増えたこともあり、生命の価値を理解できず、未成年がむごたらしい事件を起こしてしまうということも出てきてしまいました。

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最終更新:6/23(木) 14:00

ベネッセ 教育情報サイト