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「早大ブランド」の輝きを再び 2年目日本ハム有原の光る安定感

Full-Count 6月23日(木)9時17分配信

球界に脈々と継がれる名門の系譜、近年は苦戦の傾向も

 一人の投手が今、野球界の「早稲田ブランド」の価値を取り戻そうとしている。

 日本ハム・有原航平。入団2年目を迎えた今年、すでに6勝を挙げ、15日のDeNA戦では5安打で今季初完封を飾った。防御率は2点台を切り、リーグ2位の1.96。その安定感はチームメートの大谷翔平を凌ぐものがあり、「日本ハムのエースは有原」と推すファンも少なくない。

日本ハム、過去10年のドラフト指名選手一覧

 パ・リーグを代表する投手の一人に成長した23歳の出身校は、いわずと知れた早稲田大学だ。岡田彰布、中村勝広、小宮山悟、仁志敏久ら、輝かしい実績を残した名選手をはじめ、現役に目を移しても、和田毅、青木宣親、鳥谷敬ら、球界を代表する選手を輩出している。

 有原も名門の系譜を受け継ぐ選手になりつつあるが、しかし、近年の早大出身者は大学時代の実績と比べて苦戦する印象が続いていた。

 大石達也(西武)、斎藤佑樹(日本ハム)、福井優也(広島)がその筆頭だろう。3人は史上初の同一大学からドラフト1位指名で入団し、しかも大石は6球団、斎藤は4球団が競合。だが、いずれも即戦力投手という球団、ファンの思いとは裏腹に、昨年までの5シーズンで大石は1勝、斎藤は14勝、福井は23勝と今ひとつ期待に応え切れていない。

昨季新人王の有原、2年目のジンクスと無縁の6勝、防御率1.96

 以来、「早稲田出身のドラ1」という金看板を背負う逸材を疑問視する声が強まった。有原自身もドラフト指名当時は4球団が競合しながら、右肘の故障を抱えていたこともあり、プロでの活躍を懐疑的に見る向きもあった。しかし、昨季は8勝ながら新人王を獲得、今年は「2年目のジンクス」を感じさせない活躍ぶりで、その評価を不動のものにした。

 早稲田といえば、早慶戦が未だにNHKで生中継されるほどの人気を誇る。加えて六大学でも唯一、選手、マネージャーも含め、女子禁制の立場をとり、そのマネージャーも一般学生からは採用せず、選手として入部した1年生からオフに毎年1人ずつ転向させるなど、独特の伝統と格式を保ちながら、歴代最多となる45度のリーグ優勝を積み上げてきた。

 有原は広陵高時代、センバツで4強入り。ドラフト1位候補と騒がれた。右肘の故障もあったが、「WASEDA」のユニホームを着て神宮でプレーすることに憧れ、早大の門を叩いた一人だ。そんな先輩に続こうと、石井一成(4年)、大竹耕太郎(3年)らプロ入りを狙う逸材が現在もいて、奮闘を続けている。

 目下、最多勝や最優秀防御率など、タイトルも狙える好成績を残している有原。和田、青木、鳥谷以降、なかなか出てこなかった早大出身の実力を兼ね備えたスター候補といえるだろう。その投球で結果を残すたび、野球界における「早稲田ブランド」は、かつての輝きに近づいている。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:6月23日(木)9時38分

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