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LMEアルミ在庫、7年半ぶりの低水準

鉄鋼新聞 6/23(木) 6:00配信

 ロンドン金属取引所(LME)指定倉庫のアルミ在庫減少が続いている。現地20日時点で前日比6625トン減の243万4550トンと、1年間で31・7%減少した。今月上旬、09年1月以来7年半ぶりに250万トンを下回ったが、依然として1日当たり5千~7千トン規模の地金の引き出しが行われているもようだ。

 商社筋によると「昨年のLMEによる倉庫の搬出・搬入規制の改定が主要因とみられるほか、アルミ価格下落に伴い製錬メジャー各社が減産を実施したことで、搬入量が減少している」という。
 現状、需要家が在庫を引き出す際、倉庫会社の作業上の都合などにより半年以上も待機する必要がある。その待ち時間を短縮するため、LMEは倉庫会社に対して1日当たりの搬入量が搬出量を上回らないよう規制を強化した。
 14年1月16日に付けた549万2325トンをピークに、右肩下がりで減少。特に引き出しの多いのはオランダ・フリシンゲン倉庫で、足元では前日比5900トン減の92万375トン。過去2年間で50%割れの水準まで低下している。
 通常、在庫の減少は市場の需給タイト感を強め価格の押し上げ材料となるが、LME価格は長期低迷しており、14年の高値から3割近く下落した。あるトレーダー筋は「需要家はLME倉庫から地金を引き出し、LME指定外の保管料の安い倉庫に移している。LMEが世界全体に占める在庫量はすでに2割以下の水準まで切り下がっているとの観測もあり、プレミアムや需給面に影響力を及ぼさなくなってきている」と分析する。

最終更新:6/23(木) 6:00

鉄鋼新聞