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[ニュース分析]ムスダン発射成功にこだわる北朝鮮の狙い

ハンギョレ新聞 6月23日(木)17時33分配信

太平洋グアム米軍基地を直接打撃できる能力を誇示するのが狙い スカッド、ノドンミサイルは射程が短く脅威にならず 「米国との取引のテコと考えている模様」

 何度もムスダンミサイルの発射に失敗してきた北朝鮮が、22日、再び2発も発射し、発射成功へのこだわりを見せた。射程3000キロメートル以上と推定されるムスダンは、2007年に実戦配備されたことが知られたが、4月の最初の発射まで一度も発射されたことがなかった。ところが、北朝鮮はムスダンを今年に入って22日までに6回も発射した。6回目を除いて、明らかな失敗と評価されている。

 一見無謀にも見える北朝鮮の執着の背景には、ムスダンの発射成功で、太平洋グアム米軍基地を直接打撃できる能力を見せようとする狙いがあると、軍当局は分析している。北朝鮮はすでに、スカッドミサイル(射程500~700キロメートル)とノドンミサイル(射程1300キロメートル)を保有している。しかし、最大射程が1300キロメートルで、射程圏が日本に制限される。有事の際、朝鮮半島に展開される米軍戦力の集結地である沖縄と太平洋のグアムを直接打撃できる能力がないということだ。軍当局者は「北朝鮮としては、米国を打撃できる能力は有事の際に軍事的にも必要であるが、平時にも米国との取引でもテコとして活用できると考えているようだ」と話した。北朝鮮は、実際20日、国防委員会談話を通じて、「わが軍は、B52戦略爆撃機が離陸するグアムのアンダーソン空軍基地と原子力潜水艦が発進する海上侵略基地を含め、米国の対朝鮮侵略と兵站補給基地まで精密打撃圏内に収めて久しい」と主張した。

 ムスダンはスカッド系列よりも技術的に優れたミサイルだ。旧ソ連のR-27(SSN6)ミサイルを元に製作されたミサイルで、推進力などでスカッドを上回る。このため、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの長距離ミサイルを開発するためにも、北朝鮮はムスダンのR-27ミサイル技術を必要としているものと分析される。米国のミサイル専門家ジョン・シーリング氏は「北朝鮮の大陸間弾道ミサイルKN-08に対する修正評価」報告書で、「北朝鮮が、R-27ミサイル技術を手に入れたら、KN-08は米国本土の一部を攻撃する第1世代核弾頭ミサイルになる可能性がある。しかし、R-27の技術がなければ、米国本土への攻撃は非常に非現実的であり、アラスカとハワイを脅かす程度になるだろう」と予想した。

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:6月23日(木)17時33分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。